1日何人施術すれば理想の収入?セラピストの時間管理で売上を最大化
「もっと稼ぎたいけど、これ以上は体がもたない…」
「頑張ってたくさん施術してるのに、思ったほど収入が増えない…」
そんなふうに感じたことのあるセラピストさんは、少なくないと思います。
かつての私も、1日6人、7人と予約を詰め込んで疲弊しながら「これが限界かも…」と思っていた時期がありました。でもあるとき、「時間の使い方とメニューの組み立て方次第で、もっと楽に、もっと稼げる働き方がある」ということに気づいたんです。
本記事では、「効率よく収入を増やしたい」「ムリなく働いて、でもしっかり稼ぎたい」と考えているセラピストさんに向けて、“時間管理によって売上を最大化する方法”を具体的にお伝えします。
時間を管理すれば、もっと効率的に収入を増やせる!
売上を伸ばすために必要なのは、「施術時間を長くすること」でも「働く日数を増やすこと」でもありません。大事なのは、「時間の使い方を見直し、収益につながる働き方を設計すること」です。
忙しさに流されるのではなく、“時間と収入を自分でコントロールする意識”を持つことが、売上を最大化する第一歩になります。
時間管理が収入に直結する理由
施術回数と売上の関係
セラピストの収入は基本的に「施術単価 × 施術回数」で構成されています。たとえば1回6,000円の施術を1日5回行えば、日収は30,000円。でも、回数が1回減るだけで日収は24,000円に。つまり、たった1枠の差で月収にも大きな差が生まれます。
施術回数を最大化するためには、時間の使い方、スケジュールの組み方がとても重要です。
予約の組み方ひとつで、収入が大きく変わる
たとえば、間に1時間以上の空白ができてしまったり、効率よく詰められるところをゆるく組んでいたりすると、1日あたりに受けられる施術数が減ってしまいます。
逆に、無理のない範囲で「連続施術→休憩→連続施術」とブロックでまとめるようにすると、無駄な待機時間が減り、稼働時間を最大限に活かせます。
疲れすぎるとリピーター対応が雑になり、売上減につながる
「とにかく予約を詰め込めばいい」と考えてしまうと、体力的・精神的に疲弊し、お客様への対応が雑になってしまうことがあります。そうなると、せっかく来てくれたお客様もリピートせずに離れていってしまいます。
時間管理は、売上を伸ばすためだけでなく、“お客様の満足度を保ち、リピーターを増やす”という意味でもとても重要なのです。
1日の施術回数を最適化するポイント
最大施術数と適正施術数を把握する
まずは自分の体力と集中力を基準に、「1日でムリなく施術できる人数」「集中して高い質を保てる人数」を把握しましょう。
たとえば私の場合、
- 最大:7人(全員60分施術)
- 適正:5人(90分施術含む、休憩あり)
といったように、体に負担がかかりすぎない範囲を基準にし、それをベースにスケジュールを組み立てています。
自分にとっての“稼働限界”と“理想バランス”を把握することで、売上と体力のバランスをとりやすくなります。
長時間労働を避け、売上が最大化する働き方をする
「もっと売上を増やしたいから、働く時間を増やそう」ではなく、「働く時間はそのままで、収益性を上げよう」という発想に切り替えましょう。
そのためには、1回の施術あたりの単価を上げたり、オプションをプラスするなど、1枠あたりの収益性を高める工夫が有効です。
たとえば:
- 60分6,000円 → 90分9,000円に切り替え
- ヘッドスパやアロマ追加で+1,000〜2,000円の単価UP
これだけでも、1日の売上は大きく変わってきます。
施術の組み合わせを考え、短時間でも単価が高いコースを選ぶ
90分のロングコースを3件こなすのと、60分コースを5件こなすのでは、疲労度も違えば施術の質にも影響が出てきます。
そのため、時間あたりの収益が高く、かつ体の負担が少ないメニューを組み合わせていくことがポイントです。
自分の得意な施術で、短時間でも効果を感じてもらえる技術があれば、それを中心にメニュー設計を見直すのもおすすめです。
無理なく売上を伸ばすスケジュールの組み方
休憩時間を適切に確保し、疲労を最小限にする
意外と見落としがちなのが「休憩の質」です。食事をゆっくりとれる、深呼吸できる、スマホから離れる――そんな時間を意識的に取ることで、後半の施術のパフォーマンスが大きく変わります。
おすすめは、「午前2件 → 1時間休憩 → 午後3件」のようなブロックスケジュール。連続施術と回復時間をセットにすることで、ムリのない働き方ができます。
高単価施術を組み込むことで、1日あたりの売上を増やす
「1人あたりの単価が高い=少ない人数で売上を作れる」という構造は、セラピストにとって非常に重要です。
オプション提案や特別メニューなどで、時間単価を上げることができれば、施術数を増やさなくても日収は増やせます。
- 単価6,000円 × 5人=30,000円
- 単価9,000円 × 3人+オプション2,000円 × 2人=31,000円
このように、人数が少なくても売上は変わらず、体力の負担は軽くなります。
指名の予約を優先し、安定したリピーターを確保する
リピーターは、施術時間の質も信頼感も高く、単価アップや次回予約につながる確率も高い“収益の柱”です。
だからこそ、スケジュールには「指名予約優先枠」を設けておくのが効果的。信頼関係が築けている方との時間を大切にすることで、安定した収入と働きやすさを確保できます。
時間を意識して働くことで、より収入を伸ばせる!
「1日何人施術すればいいのか?」という問いに対する答えは、人によって異なります。
でも共通して言えるのは、ただ施術件数を追い求めるのではなく、
- 時間あたりの単価
- 自分の疲労度と集中力のバランス
- リピーターとの関係性
この3つを意識した時間管理をすることで、“無理なく、でもしっかり稼げる”働き方が実現するということです。
時間は、セラピストにとって「収入そのもの」であり、また「自分自身を守るための資産」でもあります。
あなたにとって最適な“施術時間の使い方”を見直してみることで、今よりもっと自由に、もっと充実した働き方がきっと見つかるはずです。
今後もこのブログでは、セラピストが「自分らしい働き方」で「安定した収入」を得られるためのヒントを、現場目線で発信していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの時間が、価値ある働き方に変わるきっかけになりますように。
