「施術がなかなか上達しない…」短期間で技術を伸ばすトレーニング法
なかなか上達しない…と感じていませんか?
「施術経験はあるのに、自信が持てない」
「どうしても同僚と比べてしまって落ち込む」
「がんばっているのに、成長している実感がない」
そんなふうに、技術の上達に悩んでいるセラピストの方は少なくありません。
リラクゼーション業界では、「経験年数=技術力」ではないと痛感する場面も多いものです。
大切なのは、“ただ施術をこなす”のではなく、“上達するためのトレーニング”を意識して積み重ねていくこと。
今回は、「もっと上手くなりたい」と願うセラピストが、短期間で技術を伸ばすために意識すべきポイントと、具体的な練習方法をご紹介します。
あなたの技術が、もっと磨かれるきっかけになりますように。
施術が上達しない理由
「一生懸命やってるのに、なぜ上達しないのか?」
その答えは、“ただ施術しているだけ”では身につかない“成長の仕組み”にあります。
以下の3つの原因に、心当たりはありませんか?
ただ回数をこなしているだけで、意識的な練習が足りない
「経験値を積めば自然に上手くなる」と思っていると、成長が止まってしまいます。
同じ施術でも、
・どんな狙いでこの手技を使っているのか?
・自分の手の動きや体重移動はどうなっているか?
・お客様の反応はどうか?
こういったことを“意識しながら行うかどうか”で、伸び方は大きく変わってきます。
「ただの作業」になってしまっていると、せっかくの練習が“繰り返してるだけ”になってしまうのです。
施術の「目的」を明確にせず、ルーティンで流してしまう
なんとなく流れで覚えた手技を、そのまま毎回同じ順番でこなしていませんか?
・なぜその順番で施術しているのか?
・どの部位に、どんな効果を与えるつもりなのか?
・この手技のゴールは「ゆるめる」ことか?「流す」ことか?
こうした“目的意識”を持たずに手を動かしていると、施術が単なるパターンになり、お客様の体に合わせた“変化”をつけられなくなります。
目的を明確にして初めて、技術が“本当の意味での上達”に向かいます。
お客様の反応をチェックする習慣がない
施術中、そして施術後に「お客様がどう感じたか」をしっかり確認していますか?
・圧の強さはどうだったか
・気持ちよさのタイミングは合っていたか
・施術後、どんな体感があったか
これを習慣化しているかどうかで、成長のスピードは劇的に変わります。
お客様の“感覚”や“変化”を自分の中にフィードバックとして取り込むことで、施術の精度が格段に上がっていきます。
短期間で技術を向上させるトレーニング法
上記のような“もったいない施術習慣”を卒業し、効率よく成長していくためには、実践的で意識的なトレーニングが必要です。
ここでは、特に効果的な3つの方法をご紹介します。
圧の強さを一定にする練習を行う
まず最も基本かつ奥深いのが、「圧の安定性」です。
お客様の体に触れている間、常に“一定の圧”を保つことができるかどうか。
これが安定した施術の第一歩です。
おすすめの練習法は、
・練習用マネキンやクッションを使って、片手で圧をかけたまま10秒静止
・その状態で反対の手で肩や腕を叩いても、圧がぶれないか確認する
「安定した圧」を手に覚え込ませることで、実際の施術でも自然に“心地よい圧”が出せるようになります。
また、仲間とペア練習ができる環境なら、リアルタイムで「圧が急に抜けた」「今のは気持ちよかった」とフィードバックをもらうと、感覚のずれがなくなっていきます。
自分の施術を動画で確認し、無駄な動きを減らす
自分の施術姿を、客観的に見たことはありますか?
・身体の使い方がぎこちない
・不自然に肩に力が入っている
・体重が乗っていないから、無駄に手が疲れている
こういった“自分では気づきにくい癖”は、動画で確認することで一発で見つかります。
スマートフォンで簡単に撮れるので、練習会やペア練習の際にはぜひ記録を残してみましょう。
「自分を客観的に見る」ことは、施術の質をワンランク上げるための近道です。
他のセラピストと技術交換を行い、フィードバックをもらう
1人で黙々と練習するより、他のセラピストと“技術交換”をする方が圧倒的に上達が早くなります。
・「この手技、こうやるともっと入りやすくなるよ」
・「もう少し圧を深く入れると、効いてる感が出る」
・「手の置き方が安定していて、受けていて安心できる」
こうしたリアルなフィードバックは、何よりも実践的です。
また、他の人の施術を受けることで、「自分のスタイルを見直すきっかけ」や「新しい手技のインスピレーション」も得られます。
可能なら、月に1回でも練習会に参加して、刺激を受け続ける環境を作りましょう。
意識的な練習を続けることで、技術の向上スピードが格段に上がる!
施術の技術は、“がんばっていれば自然に身につく”ものではありません。
むしろ、“意識して学び、検証し、改善する”という姿勢があってこそ、本当の上達が始まります。
・自分の施術を分析する
・お客様の反応を拾う
・自分に足りないものを練習で埋める
この繰り返しを続けることで、短期間でもしっかりと成長を実感できるようになります。
そして何より、上達が見えてくると、「この仕事、もっと楽しくなってきた」と感じられるようになるはずです。
セラピストとしての手が育つ感覚を、ぜひ味わってください。
あなたの施術は、これからもっと進化していきます。