施術後の一言でリピート率は変わる|ミライサロン

「今日の施術、どうでしたか?」施術を終えて、お客様にそう問いかける。きっとほとんどのセラピストが実践していることでしょう。でも、その一言、本当にリピートにつながっていますか?お客様は「気持ちよかったです」「楽になりました」と当たり障りのない返事。そして、そのままお見送り。これでリピートにつながるなら苦労しませんよね。

私も昔はそうでした。お客様に満足してもらえたか不安で、当たり障りのない質問ばかり。結果、リピート率は伸び悩み、月収は20万円前後を行ったり来たり。指名も月に10人いるかいないか、という状態でした。でも、ある時「このままじゃダメだ」と一念発起。施術後の一言、アフターカウンセリングのやり方を徹底的に見直したんです。すると、驚くほどリピート率が向上し、それに伴い収入も指名数もグッと上がっていきました。今回は、私が実践して効果があった「施術後の一言」でリピート率を劇的に上げる方法を、具体例を交えながらお伝えしていきます。

目次

「気持ちよかったです」で終わらせていませんか?

お客様からの「気持ちよかったです」という言葉。セラピストとしては嬉しいですよね。でも、ちょっと待ってください。それで会話を終えていませんか?その一言で満足してしまっていませんか?お客様は社交辞令でそう言っている可能性もありますし、本当に気持ちよかったとしても、それだけでは次回の来店動機にはつながりません。

多くのセラピストが陥りがちなのが、施術の感想を聞くだけで終わってしまうパターンです。お客様の体の状態や悩みに深く踏み込まず、「今日の施術、どうでしたか?」という漠然とした質問で済ませてしまう。これでは、お客様の心に響く会話は生まれません。結果として、お客様は「また行きたい」という明確な理由を見つけられず、リピートには至らないのです。

私自身、経験が浅かった頃は、お客様の反応を伺うのが怖くて、当たり障りのない会話で済ませていました。内心では「もっと話したいけど、何を話せばいいんだろう…」と悩んでいました。その結果、指名のお客様は増えず、月間指名数は平均15人ほど。リピート率も30%台で頭打ちでした。この状況を打開しない限り、安定した収入は得られないと危機感を覚えました。

リピートしないのは「あなたの施術に価値を感じていない」から

厳しいことを言うようですが、お客様がリピートしない最大の理由は「あなたの施術に、継続して通う価値を見出していない」からです。もちろん、技術が未熟だったり、接客態度に問題があったりする場合もあります。しかし、多くの場合は、お客様が施術の「本質的な価値」に気づいていないだけなのです。

例えば、肩こりで来店されたお客様が「楽になった」と感じても、それが一時的なものだと考えてしまえば、次にまた辛くなったら別の店に行こう、となるかもしれません。なぜなら、そのお客様は「一時的に楽になる」以上の価値を、あなたの施術に見出していないからです。

では、どうすればお客様に価値を感じてもらえるのか?それは、お客様自身の体の変化や、それに伴う日常生活の変化を具体的に言語化し、お客様自身に気づかせることです。そして、その変化が継続することの重要性を伝えることです。

「良い施術」と「リピートされる施術」は違う

技術が優れていることと、リピートされることは必ずしもイコールではありません。私が見てきた中で、技術はそこそこでも、お客様とのコミュニケーションが抜群に上手で、高リピート率を誇るセラピストもたくさんいます。逆に、技術は素晴らしいのに、なかなか指名がつかない、というセラピストもいました。

リピートされる施術とは、お客様が「このセラピストにしかできない体験」や「このセラピストだから得られる結果」を感じられるものです。そのためには、施術中の五感へのアプローチはもちろん、施術後の会話で、お客様の心に深く刺さるメッセージを伝えることが不可欠です。

かつて私の上司に、常に指名満席のセラピストがいました。彼女の技術は飛び抜けているわけではなかったのですが、お客様が施術室から出てくる時には、皆一様に晴れやかな顔をしていました。彼女のアフターカウンセリングは、いつも笑顔と活気に満ちていて、お客様は次回の予約を当たり前のように取って帰る。その光景を目の当たりにして、「技術だけじゃないんだ」と痛感しました。

リピート率80%超え!お客様が「また来たい」と心から思うアフターカウンセリング術

ここからは、私が実際にリピート率を80%以上に引き上げ、月間指名数を50人以上、月収40万円以上を安定して稼げるようになったアフターカウンセリングの具体的な方法をお伝えします。

ステップ1:施術後の変化を「具体的に」言語化する

お客様に「気持ちよかったです」と言われたら、そこで終わらせず、具体的にどこがどう変わったのかを一緒に確認しましょう。そして、それをあなたの言葉で言語化して伝えてください。

  • NG例:「肩、楽になりましたか?」
  • OK例:「〇〇さんの左肩、施術前はガチガチで、首が横に倒れにくかったですよね。でも今は、首の可動域が施術前より3割くらい広がって、肩の盛り上がりも少しフラットになりました。触ってみると、ハリもかなり和らいでいるのが分かります。ご自身でも変化を感じられますか?」

このように、客観的な事実と、お客様の主観的な感覚をすり合わせることで、「ああ、本当に変わったんだ」という実感をお客様に持ってもらえます。そして、「このセラピストは私の体をしっかり見てくれている」という信頼感にも繋がります。

ステップ2:変化がもたらす「未来のメリット」を語る

施術による変化は、単に体が楽になるだけではありません。その変化が、お客様の日常生活にどんな良い影響を与えるのかを具体的に伝えましょう。

  • NG例:「また辛くなる前にいらしてくださいね。」
  • OK例:「今日の施術で肩と首の緊張が取れたので、デスクワーク中の肩こりによる頭痛が軽減されるかもしれません。また、夜もぐっすり眠れるようになることで、朝の目覚めがスッキリするはずです。これまで感じていた日常のちょっとした不調が、少しずつ改善されていくと思いますよ。」

お客様は「楽になった」という一時的な感情だけでなく、「この変化が続けば、もっと快適な生活を送れる」という未来への期待感を持つことができます。これが、次回の来店動機に強く結びつきます。

ステップ3:次回の来店を「お客様のメリット」として提案する

「次回予約どうですか?」と聞くのは、売り込み感が強く、お客様にプレッシャーを与えがちです。そうではなく、次回の来店がお客様にとってどれだけ有益かを、具体的に提案しましょう。

  • NG例:「次回のご予約、いつにされますか?」
  • OK例:「今日良い状態になりましたが、どうしても普段の姿勢や癖で、また少しずつ戻ってしまうのが体の常なんです。この良い状態をキープして、さらに改善していくためには、最初のうちは2週間〜3週間に一度のペースでメンテナンスされるのが理想的です。そうすることで、〇〇さんが今感じているこのスッキリ感が、もっと長く続くようになりますよ。」

お客様は「押し売りされている」ではなく、「自分のために提案してくれている」と感じます。さらに、具体的な期間を提示することで、お客様は自分のスケジュールと照らし合わせやすくなります。

ステップ4:お客様の「小さな変化」を褒める

施術直後の大きな変化だけでなく、お客様自身が気づいていないような「小さな変化」を見つけ、それを褒めることで、お客様は「自分はちゃんと見てもらえている」と感じ、特別感を抱きます。

  • NG例:「お疲れ様でした。」
  • OK例:「〇〇さん、施術前は肩が少し内側に入り気味でしたが、今は胸が少し開いて、姿勢がすごく綺麗になりましたね!ご自身では気づきにくいかもしれませんが、見た目の印象もぐっと良くなりましたよ。この良い姿勢を意識していただくと、さらに効果が持続しやすくなります。」

このような一言は、お客様の自己肯定感を高め、セラピストへの信頼を深めます。そして、「この人にもっと綺麗にしてもらいたい」「もっと良い状態になりたい」というポジティブな感情が、リピートへと繋がるのです。

変化ストーリー:実践で変わったセラピストたち

私がこのアフターカウンセリング術を教え、実践したセラピストたちの実例を2つご紹介します。

ケース1:指名0だったAさんの変化

Aさんは、大手リラクゼーションサロンで働くセラピストでした。技術は真面目で丁寧でしたが、お客様との会話が苦手で、施術後も「お疲れ様でした」の一言で終わってしまうことがほとんど。月間指名数はなんと0〜2人、月収も手取り18万円程度で伸び悩んでいました。

私が彼女に教えたのは、まず「お客様の体の変化を具体的に言語化すること」です。例えば、施術後にお客様の首の可動域が広がったと感じたら、「施術前はここまでしか向きませんでしたが、今はここまでスムーズに動かせますね!」と、お客様と一緒に確認するよう指導しました。さらに、「この可動域が広がったことで、車の運転中の後方確認が楽になりますよ」といった、日常生活でのメリットを伝える練習も重ねました。

最初は戸惑っていたAさんですが、少しずつ実践するうちに、お客様からの反応が変わってきたと言います。お客様が「本当に楽になった」と笑顔を見せてくれるようになり、Aさん自身も自信がついてきたようでした。3ヶ月後には、月間指名数が20人を超え、リピート率も50%近くまで上昇。半年後には、指名数が安定して30人を超え、月収も25万円をコンスタントに稼げるようになりました。Aさんは「お客様の変化を言語化するだけで、こんなにも反応が変わるなんて驚きました」と話してくれました。

ケース2:リピート率50%台で停滞していたBさんの飛躍

Bさんは、個人サロンを経営するベテランセラピストでした。技術には自信があり、お客様からの評価も高い。しかし、リピート率が50%台で頭打ちになり、月間指名数も30〜40人で伸び悩んでいました。集客はできているものの、なかなか売上が安定しないことに悩んでいました。

Bさんのアフターカウンセリングを観察すると、お客様の感想はしっかり聞いているものの、次回の提案が「また辛くなる前に来てくださいね」といった漠然としたものが多いことに気づきました。そこで私がアドバイスしたのは、「お客様の体の状態を『今』だけでなく『未来』の視点で見ること」でした。

具体的には、「今日の施術で〇〇さんの腰の張りがかなり和らぎましたが、普段の立ち仕事でまた負担がかかりやすい状態です。この良い状態を維持し、さらに体質改善を目指すなら、週に1回の施術を3回続けてみませんか?そうすることで、慢性的な腰痛が根本から改善され、もっとアクティブな毎日を送れるようになりますよ」といったように、具体的な来店頻度と、それがもたらす長期的なメリットを伝えるように指導しました。

Bさんはこのアドバイスをすぐに実践。お客様一人ひとりの状態に合わせて、具体的な来店プランと、それが実現する未来の姿を丁寧に語るようになりました。すると、お客様が「なるほど、それなら通ってみようかな」と納得して、次回の予約をその場で入れてくれるケースが増えたそうです。

半年後、Bさんのリピート率は75%にまで向上し、月間指名数も60人を超えるようになりました。客単価も上がったことで、月収は50万円を超える月も出てきたそうです。Bさんは「お客様の未来を具体的に描いてあげることで、お客様自身も『こうなりたい』という目標を持てるようになり、それがリピートに繋がったのだと思います」と語ってくれました。

施術後の一言は「未来への投資」

施術後の一言は、単なる感想のやり取りではありません。それは、お客様が「自分の未来」を想像し、その未来に投資する価値があると感じてもらうための大切な時間です。お客様が求めているのは、一時的な癒しだけではありません。その先の「より良い自分」や「より快適な生活」なのです。

あなたがお客様の体の変化を具体的に伝え、それがもたらす未来のメリットを語り、さらにその未来を実現するための具体的なステップを提案することで、お客様はあなたの施術に「特別な価値」を感じるようになります。そして、「このセラピストになら、自分の体を安心して任せられる」「このセラピストと一緒に、もっと良い状態を目指したい」と心から思うようになるでしょう。

この積み重ねが、高いリピート率と安定した指名数、そしてセラピストとしてのあなたの市場価値を高めることに繋がります。施術後の一言は、お客様への「未来への投資」であり、同時にあなた自身の「未来への投資」でもあるのです。

今すぐできる3つの一歩

今日から実践できる、施術後の一言でリピート率を上げるための具体的なアクションを3つご紹介します。

  1. 施術後の変化を「5W1H」で言語化する練習をする: 施術後、お客様の体に「いつ(施術後すぐ)」「どこが(肩甲骨の内側が)」「どう(硬かったのが柔らかく)」「なぜ(深い呼吸ができるようになったことで)」「どれくらい(施術前の半分くらいに)」「変化したか」を具体的に伝える練習をしましょう。鏡を使ってお客様と一緒に確認するのも効果的です。
  2. お客様の「未来のメリット」を3つ書き出す: お客様が今日の施術で得られた変化が、日常生活でどんな良い影響をもたらすか、具体的なシーンを3つ書き出してみましょう。「ぐっすり眠れる」「姿勢が良くなり自信が持てる」「趣味のゴルフがもっと楽しめる」など、お客様のライフスタイルに合わせた言葉を選ぶことが重要です。
  3. 次回の来店を「お客様の課題解決」として提案するスクリプトを作る: 「また来てください」ではなく、「〇〇さんの今の状態ですと、この良い状態を定着させるためには、次回は〇日後くらいに来ていただくのが理想的です。そうすることで、〇〇さんが悩んでいた〇〇の症状が根本から改善され、さらに快適な毎日を送れるようになりますよ」というように、具体的な提案スクリプトを作成し、練習してみましょう。

これらの小さな一歩が、あなたのセラピスト人生を大きく変えるきっかけになるはずです。ぜひ、今日から実践してみてください。

皐月 未来
私自身、施術後の一言を変えたことで、本当に世界が変わりました。お客様の表情が変わり、私への信頼も深まる。そして、それが結果的に安定した収入とやりがいにつながる。この経験を通して、技術はもちろん大切だけど、お客様の心に寄り添うコミュニケーションがいかに重要かを痛感しました。今日お伝えしたことは、誰でもすぐに実践できることばかりです。ぜひ、今日から一つでも試してみてください。きっと、あなたのセラピスト人生がより豊かになるはずですよ。
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