「安売りしない!」自分の価値を高めて単価を上げる方法|ミライサロン

「安売りしない!」自分の価値を高めて単価を上げる方法

「もっと施術単価を上げたい」「でも高くしたらお客様が減るのでは?」——そう悩んでいるセラピストの方、多いのではないでしょうか。

私も、かつてはそう思っていました。どんなに時間をかけて丁寧に施術しても、安いメニューがどんどん増えていく中で、単価を上げるのは難しい。周囲の価格帯を意識すると、「これ以上は取れないかも」と感じてしまう。でもそれでは、どれだけ働いても時間ばかりが削られて、体力も気力も消耗する一方。そんな働き方に、限界を感じたことがありました。

この記事では、私が現場で経験してきたことをもとに、「安売りしない」ための具体的な考え方や工夫についてお話ししていきます。価格競争に巻き込まれずに、お客様から“価値で選ばれる”セラピストになるためのヒントになれば嬉しいです。

目次

なぜセラピストは単価を上げづらいのか?

まず前提として、リラクゼーション業界では「安くて当たり前」「気軽に受けられるもの」という印象が根強くあります。その中で単価を上げようとすると、さまざまな壁にぶつかります。いくつか代表的な理由を見ていきましょう。

① 安いお店が多く、価格を上げにくい

街を歩けば、60分2980円、90分3980円といった看板が当たり前のように目に入ります。大型チェーン店が価格を下げて集客をしている状況では、個人サロンや中小サロンはどうしても「価格で比較される」ことになります。

「近くのお店はもっと安い」と言われてしまった経験、私も何度もあります。そうなると、「この価格じゃないと選ばれないのかな」と自信が揺らいでしまいますよね。

② 高単価にすると、お客様が減ると思い込んでいる

単価を上げたら常連さんが離れてしまうのでは……という不安。これも多くのセラピストが抱えている悩みです。

私もかつて、500円単価を上げるだけで「お客様が来なくなるかも」と不安になったことがあります。でも、実際には思ったよりも反応は良くて、「それだけの技術とサービスがあるからね」と納得してくださるお客様がほとんどでした。

問題は“値上げそのもの”ではなく、“値上げに見合う価値”をどう伝えられるかです。

③ 自分の価値に自信が持てない

一番根深いのは、「自分なんかがそんな値段取っていいのかな」という気持ちではないでしょうか。私自身、技術に対していつも完璧を求めてしまい、「もっと上手になってから」「もっと勉強してから」と単価を上げることを先延ばしにしてきました。

でも、完璧を待っていてもキリがありません。お客様は“人”で選んでくれる部分も大きい。自分を信じて発信する勇気が必要です。

価値を高めて単価を上げる方法

では、実際にどうすれば“安さで選ばれないセラピスト”になれるのでしょうか?ここからは、現場で私が試してきた中で、効果的だった工夫を3つご紹介します。

① 特化型の施術を提供し、専門性を強化する

「肩こりに特化」「睡眠改善に特化」「産後の骨盤ケア専門」など、特定の悩みに絞った施術をメニュー化することで、“この人にお願いしたい”という指名が増えます。

私の場合は「眼精疲労ケア」に特化したコースをつくり、デスクワークの多いお客様に向けたアプローチを徹底しました。ブログやSNSでも「眼精疲労がラクになった」というお声を紹介し、自然と専門性のあるセラピストとして認識されるようになっていきました。

専門性は“強み”になります。すべてに対応するより、「これが得意!」と打ち出した方が信頼につながります。

② 施術+αのサービス(カウンセリング・アフターケア)を加える

高単価を実現するには、施術時間そのものだけでなく「全体の体験価値」を高めることが大切です。

私が実践して効果的だったのは、施術前の丁寧なカウンセリングと、施術後のアフターケアのアドバイスをセットにすること。「今日はこの部位が特にお疲れでしたので、◯◯のストレッチをやってみてくださいね」といった具体的な提案があると、信頼感が増します。

お客様からは「ここまで親身になってくれるところは初めて」と言われることも多く、価格以上の価値を感じてもらえた実感がありました。

③ 高単価のお客様が求める空間や接客を意識する

高単価を受け入れてくださるお客様は、「施術の上手さ」だけでなく「空間」「雰囲気」「言葉遣い」「気配り」なども総合的に見ています。

たとえば、部屋の香り、照明の明るさ、タオルの質感、施術中の言葉選び——こうした細部にこだわることで、サロンの“格”が上がります。

実際に私も、お部屋の間接照明を導入し、音楽や香りを見直したことで、リピート率が大きく向上しました。ちょっとした心遣いが、お客様にとっては「ここに通いたい」と思える決め手になるのです。

価値を高めることで、お客様は価格ではなく技術で選んでくれる!

価格競争に巻き込まれて疲弊するのではなく、自分の価値を信じてしっかりと伝えることで、価格ではなく“信頼と技術”で選ばれるセラピストになれます。

もちろん、すぐにすべてを変えるのは難しいかもしれません。私も試行錯誤の連続でした。でも、少しずつでも自分の得意を打ち出したり、接客や空間づくりを丁寧に整えるだけで、お客様の反応が変わってきます。

単価を上げることは、自分の努力や経験に対して正当な評価をもらうことでもあります。無理に値上げをする必要はありませんが、「安さで選ばれる」よりも、「あなただからお願いしたい」と言ってもらえるセラピストを目指して、少しずつステップアップしていきませんか?

あなたの技術には、ちゃんと価値があります。自信を持って、自分の道を歩んでいきましょう。

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