時間単価を上げる!セラピストが効率的に稼ぐための働き方|ミライサロン

時間単価を上げる!セラピストが効率的に稼ぐための働き方

セラピストとして働いていると、つい「長く働くほど収入が増える」と思ってしまいがちです。でも実際には、身体は疲れ切っているのに売上は思ったほど伸びていない…そんな状態に陥ってしまう方も多いのではないでしょうか。

私自身も、サロン勤務時代に毎日フル稼働で働いていたのに、月の売上が思うように伸びず、何がいけないのか分からなくなったことがあります。でも、あるとき「時間単価」の考え方に出会い、働き方を見直したことで、長時間労働をせずに収入を伸ばせるようになりました。

今回は、「もっと効率よく稼ぎたい」「施術時間を増やさず売上を伸ばしたい」と考えているセラピストさんに向けて、時間単価を上げるための具体的な働き方の工夫をご紹介していきます。

目次

時間単価を上げることで、効率よく収入を増やせる!

売上を上げるためにやみくもに働くのは、体力的にも精神的にも長続きしません。大切なのは「働く時間=収入」ではなく、「1時間あたりでどれだけの収益を生み出しているか」、つまり「時間単価」を意識することです。

時間単価が高ければ、1日4~5人の施術でもしっかり収入になります。逆に時間単価が低いと、10人施術しても疲労ばかりが溜まり、思ったように稼げないという悪循環に陥ってしまいます。

では、時間単価が低くなってしまう原因とは何でしょうか?次に詳しく見ていきましょう。

時間単価が低くなってしまう原因

施術時間に対して単価が低い

もっともシンプルな原因は、単価そのものが低いこと。たとえば60分4,000円で施術している場合、1時間働いても手元に残るのはほんのわずか。これではいくら数をこなしても限界があります。

特に、自分の技術やサービスに対して「この価格でいいのかな」と思っていると、単価を上げる勇気が出ず、時間単価も上がりにくくなります。

待機時間が多く、稼働率が低い

施術時間が限られていても、1日のうちに空き時間が多いと、稼働率が落ちてしまいます。1日8時間拘束されていても、実際に施術しているのが3時間だったら、時間単価は実質的にかなり低くなってしまいます。

予約の取り方や施術時間の配置に無駄があると、働いた分の売上につながらないという事態に。

施術以外の業務に時間を取られすぎている

SNS投稿、在庫管理、カルテの記入など、施術以外の作業もセラピストにはたくさんあります。もちろん大事な仕事ではありますが、それに時間をかけすぎると、肝心の施術で稼ぐ時間が減ってしまいます。

「集客に時間がかかって肝心の施術に集中できない」「毎日閉店後に2時間も事務作業している」など、非効率な働き方が時間単価を下げる原因になります。

時間単価を向上させるための戦略

時間単価を上げるには、「同じ時間内で得られる収入を増やす」「無駄な時間を減らす」ことが鍵です。ここでは、具体的な戦略を3つご紹介します。

短時間でも高単価の施術を用意する

60分1本ではなく、「30分でしっかり結果を出せるショートメニュー」を開発するのは非常に有効です。たとえば「ヘッドスパ30分4,000円」「首肩集中ケア30分3,500円」など、単価は下がっても時間あたりの効率は上がります。

短時間メニューは予約も取りやすく、リピートにもつながりやすいので、売上のベースを作るうえでも役立ちます。

オプションメニューを追加し、施術時間内の単価を上げる

たとえば「+1,000円でアロマオイルに変更」「+1,500円で腸もみ追加」など、オプションを提案することで、同じ時間でも単価が上がります。

ここで大事なのは「必要な人に必要なものを提案する」こと。無理な営業ではなく、「この状態には、こういう施術をプラスするのが効果的です」と丁寧に説明することで、自然とオプションが選ばれやすくなります。

回数券やサブスク型メニューを導入し、安定収入を確保する

「60分×5回チケット=25,000円」など、事前に複数回分を購入していただくことで、施術1回あたりの単価が上がり、安定した売上にもつながります。

さらに最近は、「月額サブスク制で毎月2回施術」など、定期的な通院型のサービスも人気。これにより稼働時間を固定しつつ、一定額の売上を確保できます。

短時間でより多くの収益を得るためのコツ

時間単価を上げるには、“働いた時間を最大限活かす”という視点も欠かせません。ここではさらに踏み込んだ工夫を紹介します。

予約の間隔を最適化し、施術回数を最大化する

1人の施術が終わってから次の予約までに30分〜1時間の空きができてしまうと、1日の施術可能数が減ってしまいます。

お客様の回転をスムーズにするために、「60分の予約の後には必ず15分の空き時間」など、予約枠のパターンを決めておくと効率的です。カルテ記入や片付けもその枠内で済ませる意識を持ちましょう。

ペア施術やグループ割を活用し、一度の来店で売上を伸ばす

「友達同士で一緒に」「親子ペア割」など、複数人を一度に施術できる仕組みを取り入れることで、同じ時間でも売上を2倍・3倍にすることが可能です。

例えば、ベッドを2台並べた空間で交互に施術をするだけでも、売上効率は大幅に向上します。施術時間の延長なしに、売上が一気に上がる効率的な方法です。

VIP顧客向けの限定メニューを提供する

「月1回のスペシャルメニュー(90分12,000円)」など、特別な施術を用意して上得意のお客様に提案することで、高単価の施術を無理なく提供できます。

「この内容はあなただけにご案内しています」「今月の状態を見て、特別なケアをご提案したいと思いました」といった特別感のあるトークで、自然と高単価施術に興味を持っていただけます。

時間単価を意識すれば、無理せず収入を増やせる!

長時間働いてもなかなか収入が伸びない…。そんな状況から抜け出すためには、「時間単価」を意識した働き方が必要不可欠です。

短時間でもしっかり利益が出る施術メニュー。施術中に単価を上げるオプション提案。予約枠の最適化やVIP顧客の育成――これらを少しずつ取り入れるだけでも、売上は確実に変わっていきます。

大切なのは、「頑張りすぎずに、効率よく稼ぐ」こと。セラピストという仕事を長く、無理なく続けていくためにも、ぜひ時間単価アップを意識してみてください。

今後もこのブログでは、現場経験に基づいたリアルな働き方の工夫や、収入を安定させるための実践的なヒントを発信していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。あなたの施術と働き方が、もっと輝くヒントになりますように。

皐月 未来
「時間単価を上げる」という視点は、私自身が現場で働く中でとても大切だと実感している考え方です。長時間働いても思うように収入が伸びない…そんな悩みを抱える方にこそ、この記事の内容はぜひ読んでいただきたいです。メニュー設計や予約の工夫、提案力を磨くことで、身体に負担をかけすぎず収入を伸ばすことは十分に可能です。効率よく、そして心地よく働ける環境を整えていきましょう。
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