「回数券を活用して、安定収入を作る!」効果的な販売方法
「今月は予約が少なくて不安…」
「売上が安定せず、精神的にも疲れてしまう…」
「回数券が売れれば少しは楽になると思うけど、うまく提案できない…」
このような悩みを抱えているセラピストの方は少なくないのではないでしょうか?
施術の技術には自信がある。リピーターもそれなりにいる。
でも、月によって売上にバラつきがあると、どうしても不安になりますよね。
そんな時に活用したいのが「回数券」。
回数券は、ただの割引ツールではなく、**“お客様の健康維持”と“セラピストの収入安定”を両立できる仕組み”**です。
今回は、リラクゼーションサロンで働くセラピストの視点から、
「なぜ回数券が売れないのか」「どうすれば自然に販売できるのか」をリアルに掘り下げていきます。
回数券を活用すると、収入が安定する!
リラクゼーションセラピストの多くが、歩合制や業務委託という形で働いていると思います。
そうなると、予約数や客単価によって収入が大きく左右されますよね。
たとえば、1回6,000円の施術を月に40件こなせば24万円。
でも、予約が30件に減ってしまうと18万円に落ちてしまう。
このように、毎月の“ばらつき”は、メンタル面にも影響を与えやすくなります。
そんなとき、回数券の存在が心の支えになります。
たとえば、1万円の回数券を5冊販売できれば、それだけで5万円の売上が先に確保されるわけです。
「施術をしなくても、売上が入ってくる」という安心感は、気持ちにも余裕をもたらしてくれます。
ではなぜ、多くのセラピストが「回数券の提案」に苦手意識を感じてしまうのでしょうか?
回数券が売れない理由
① 「押し売りになりそうで、提案しづらい」
これがもっとも多い理由だと思います。
「今はお金の余裕がないかもしれないし…」
「まだ信頼関係もできていないし…」
そんな風に遠慮してしまい、結果的に“提案しないまま終わってしまう”。
でも、お客様の中には、「もし教えてくれていたら買ったのに」という方も意外と多いんです。
大切なのは「売る」ではなく、「提案する」「選択肢として伝える」こと。
② 「お客様が『お得』だと感じていない」
回数券を導入していても、単なる“〇回分まとめ買い”になっていませんか?
たとえば通常6,000円の施術を5回分30,000円で回数券にしていても、
「それって当たり前じゃない?」と思われることもあります。
大事なのは、「今買う理由がある」「買うことで得になる」と思ってもらえる提案です。
③ 「購入後のメリットが明確に伝わっていない」
たとえば、
- 「5回受けると、体がこう変わりますよ」
- 「定期的に通えば、こんな良いことがありますよ」
といった購入後の“未来”をイメージさせる言葉がないと、お客様の心は動きません。
では、どうすれば自然に回数券を販売できるのでしょうか?
回数券を自然に販売するコツ
無理な押し売りにならず、それでいて「ぜひ使いたい!」と思ってもらえる。
そんな提案方法のポイントを、3つにまとめてみました。
① お客様の体の変化に合わせて、必要性を伝える
施術をしていて、「この方、かなり疲れが溜まっているな」と感じることってありますよね。
そういう時こそ、チャンスです。
例)
「今日お体を触ってみて、慢性的な肩こりが強く出てましたね。1回の施術でもスッキリしますが、定期的にケアした方が根本的な改善につながりますよ。」
“お客様の状態”と“今後のケア”をセットで伝えることで、自然な流れで回数券の話につなげることができます。
② 回数券を使うことで、長期的な効果が得られると説明する
単発の施術よりも、回数を重ねることで得られる効果を具体的に伝えましょう。
例)
「1回目でほぐした筋肉も、日常生活ですぐに戻ってしまうんですよね。2週間に1回くらいのペースで通っていただけると、体のクセそのものが整ってきます。」
ここでも、“回数を重ねる意味”を伝えることで、納得感が生まれます。
③ 特典や割引をつけて、お得感を演出する
回数券には、やっぱり“買いたくなる理由”が必要です。
例)
- 5回券(通常30,000円)→ 28,000円に
- 購入者限定で、ドライヘッドスパ10分無料
- LINE登録者限定価格の設定
“今このタイミングで買った方が得”という訴求があれば、お客様の背中をそっと押すことができます。
回数券を売る際のおすすめトーク例
ここでは、実際に現場で使いやすいトーク例を3つご紹介します。
① 「◯回施術すると、今のお悩みが改善しやすいですよ」
例)
「肩こりがかなり根深いので、3~5回くらい続けて施術すると、より効果を実感しやすくなりますよ。」
→ “その場限り”で終わらせない会話が大切です。
② 「定期的にケアすることで、もっと楽になります!」
例)
「今かなり張ってますが、前回よりは緩んでますね!やっぱり継続するって大事だなと感じます。」
→ 変化を実感した“今”のタイミングで伝えるのが効果的。
③ 「今なら特典がついて、通常よりお得に利用できますよ」
例)
「この回数券、今月中の購入で10分延長の特典がつくんです。今のタイミングなら、かなりお得ですよ。」
→ “期間限定”の要素を入れると、購入率が上がります。
回数券を活用すれば、毎月の売上が安定しやすくなる!
回数券は、お客様にとっては「健康管理の習慣化」、
セラピストにとっては「収入の安定化」につながる、まさにWin-Winの仕組みです。
最初は勇気がいるかもしれませんが、無理に売り込む必要はありません。
“その方のためになる”と思えるタイミングで、「選択肢として」自然に伝えること。
それを繰り返していけば、少しずつ、
- 月初にすでに数万円の売上が確定している安心感
- キャンセルや天候に左右されにくい安定収入
- 「定期的に通いたい」と思ってくれる信頼関係の構築
といった、セラピストとしての“働きやすさ”が増していくはずです。
ぜひ、今日から少しずつでも回数券の提案にチャレンジしてみてくださいね。