副業禁止って本当に守る必要ある?セラピストの「競業禁止問題」|ミライサロン

副業禁止って本当に守る必要ある?セラピストの「競業禁止問題」

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副業していることがバレたらクビ?

リラクゼーションマッサージ業界で働くセラピストの中には、「副業をしたいけど、サロンに禁止されているからできない」と悩んでいる人が多くいます。

  • 歩合制で収入が不安定だから副業したい
  • 他のサロンや個人で施術をしたい
  • オンラインで収入の柱を増やしたい

しかし、「副業がバレたらクビになる」「契約で禁止されている」という理由で諦めてしまうケースも少なくありません。本当に副業は禁止されているのでしょうか? 競業禁止のルールは法律的に有効なのでしょうか?

この記事では、セラピストの副業に関する法律や契約のポイント、競業禁止を回避する方法を解説し、自由に働くための選択肢を紹介します。

競業禁止って何?(法律的に有効なのか)

「競業禁止」とは、「同業他社で働くことや、退職後に競合する事業を行うことを制限する契約」のことを指します。
リラクゼーションサロンでも「うちで働いている間は他のサロンで働いてはいけない」「退職後○年間は同業で働いてはいけない」といったルールを設けているケースがあります。

しかし、実際には競業禁止の契約がすべて法的に有効とは限りません。

競業禁止が有効となる条件

労働者の職業選択の自由は憲法で保障されているため、競業禁止の契約は制限されることが多いです。ただし、以下のような条件を満たす場合、競業禁止が認められることがあります。

  • 会社が特別な技術やノウハウを提供している場合
  • 従業員が経営幹部や機密情報にアクセスできる立場にある場合
  • 一定の補償(退職金や手当)と引き換えに競業禁止契約が結ばれている場合

一般的なセラピスト業務では、上記の条件に該当することはほとんどありません。そのため、契約書に競業禁止が記載されていたとしても、必ずしも守る必要があるわけではないということを理解しておきましょう。

正社員・業務委託・フリーランス、それぞれの違い

セラピストの働き方によって、副業や競業禁止のルールが異なります。自分の雇用形態を理解することが、副業を考える第一歩です。

働き方ごとの副業の自由度

  • 正社員
    会社の就業規則による。副業の自由度は低め。
  • 業務委託
    契約内容によるが、副業可能な場合もある。
  • フリーランス
    競業禁止の制約なし。自由に働くことができる。

正社員の場合、副業禁止が就業規則で定められているケースが多いですが、法律的には「業務に支障をきたさない範囲であれば、禁止する根拠はない」とされています。
業務委託契約の場合、契約書に競業禁止の条項があることが多いため、まずは契約を確認することが重要です。

フリーランスであれば、副業の制約はなく、自分の判断で働くことができます。

競業禁止を回避するための方法

1. 契約内容を見直す(本当に「競業禁止」と明記されているか?)

まず、現在の雇用契約や業務委託契約をしっかりと確認しましょう。
競業禁止に関する条項があるかどうかをチェックし、以下のポイントを確認してください。

  • 「副業禁止」や「競業禁止」と明記されているか?
  • 競業禁止の期間や範囲はどのように記載されているか?
  • 違反した場合のペナルティが書かれているか?

契約書に明記されていない場合、会社が口頭で「副業禁止」と言っているだけであれば、法的拘束力はありません。
また、契約書に競業禁止の条項があっても、内容が不当な場合は無効になることもあります。

2. 他の働き方を選ぶ(副業OKの環境にシフト)

副業が禁止されている場合、「競業禁止の影響を受けない働き方に変える」というのも選択肢の一つです。

副業OKの環境を選ぶ方法

  1. 副業を許可しているサロンを探す
    → サロンによっては、業務委託契約でも副業を認めているところがあります。
  2. フリーランスとして活動する
    → サロンに所属せず、自分で施術を行うことで自由に働くことができます。
  3. 副業の種類を変える
    → 直接の施術ではなく、SNS運用やオンライン講座の販売など、間接的な副業を選ぶのも一つの手です。

「今の職場では副業ができないから…」と諦めるのではなく、副業OKの環境にシフトすることで、新たな可能性を広げることができます。

自由に働くためにできること

セラピストとして働く上で、「副業禁止」や「競業禁止」のルールに縛られるのではなく、自分の働き方を自由に選べる環境を作ることが大切です。

自由に働くためのステップ

  1. 契約内容を確認する
    → 競業禁止や副業禁止の条項が本当に有効かどうかをチェック。
  2. 働き方を見直す
    → 副業OKの環境やフリーランスの道を検討する。
  3. 収入の柱を増やす
    → 施術以外の副業(オンライン講座、SNS運用、物販など)を考える。

リラクゼーション業界は、店舗に縛られずに働ける時代になりつつあります。
副業を上手に活用し、自分に合った働き方を見つけていきましょう。

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