口コミは放置しない!お客様の声を活かす方法
口コミは「書かれるもの」ではなく「集めるもの」
「ありがたいことに、口コミを書いてもらえました」
「悪い口コミが入っていて、ちょっと凹んでいます…」
そんな声を、セラピスト仲間からよく聞きます。
私も、最初は口コミって“運任せ”なものだと思っていました。良いものが入ればラッキー、悪い口コミはできれば見たくない…と。
でも、実は**口コミは“集めるもの”であり、“育てるもの”**なんです。
最近では、新規のお客様の多くが来店前に「Googleのクチコミ」や「ホットペッパーの評価欄」「Instagramのストーリーズでの声」などをチェックしています。
どんなに技術が良くても、「誰かの評価」が見えないと、不安になってしまう時代。口コミは、現代のセラピストにとって“最強の営業ツール”になっています。
この記事では、良い口コミを増やし、悪い口コミにはどう向き合うか。そして、お客様の声を施術に活かすことでリピーターを増やすための具体的な方法をまとめました。
口コミの重要性
① 新規のお客様は、口コミをチェックしてから来店する
今や、飲食店も美容院もリラクゼーションサロンも、「行く前に口コミを見る」が当たり前。
「どんな人が施術してくれるのか?」「実際の感想はどうか?」といった**“リアルな声”**を探しています。
たとえば、「担当してくれた◯◯さんがとても丁寧でした」「カウンセリングが親身で安心できた」という口コミがあるだけで、そのセラピストへの信頼度はぐんと高まります。
実際に私のところでも、「口コミを見て、指名しました!」という新規のお客様が少なくありません。
② リピーターの増加にも影響する
「最初の来店のきっかけ」は口コミでも、リピートの決め手もやはり“他の人の声”です。
自分と似たような悩みを持った人の口コミを読んで、「継続したら効果がありそう」と感じる人も多くいます。
口コミは、ただの感想ではなく**“次回来店への後押し”**になるということを、ぜひ意識してみてください。
③ 良い口コミがあるだけで、指名が増える
評価が高いセラピスト、具体的なエピソードが書かれている口コミを持っているセラピストは、やはり指名されやすいです。
どれだけSNSで発信していても、「第三者からの評価」ほど信頼を得やすいものはありません。
技術を評価してもらえること、接客を褒めてもらえること。それが他のお客様への“信頼の証”になります。
良い口コミを増やすための方法
では、どうすれば「いい口コミ」が自然に集まるようになるのでしょうか?
① 施術後に、口コミを書いてもらうようお願いする
一番シンプルで効果的なのが、「お願いする」ことです。
「もし施術がご満足いただけたようでしたら、よければご感想を投稿していただけると嬉しいです」と、一言添えるだけで口コミ数は大きく変わります。
とくに、常連のお客様は協力してくれることが多いですし、最初のうちは知人や家族に協力してもらってもOK。
**“口コミはお願いしてもいい”**というスタンスを持つことが大切です。
② お客様が満足しやすい施術&接客を徹底する
「口コミを増やすために、お願いしよう」と思っても、
そもそも満足度が低ければ、お願いしづらいですよね。
・ヒアリングを丁寧に行い、「今日のお悩み」にしっかり応える
・施術中も、お客様が不安にならないように気配りを忘れない
・施術後は変化やケアのアドバイスをしっかり伝える
こうした基本の接客の質を上げることが、口コミにつながる第一歩になります。
③ SNSやLINEで、お客様の感想を紹介する
施術後に「気持ちよかった〜!」「楽になりました!」と言ってくれたお客様の言葉。
許可を取って、それをSNSやLINEで紹介することで、新たな“口コミ”として拡散できます。
「本日のお客様の声」として画像とともに投稿したり、
「先日いただいたLINEでの感想をご紹介します」と、スクリーンショットで見せるのも効果的です。
悪い口コミが入ったときの対応
もちろん、どれだけ気をつけていても、時には悪い口コミをもらうこともあります。
そんなときは、どう向き合えばいいのでしょうか?
① 感情的に反応せず、冷静に対応する
口コミ欄に否定的な言葉が書かれていると、つい感情的に反応してしまいそうになりますよね。
でも、返信や対応はあくまで冷静に、丁寧に行うのが鉄則です。
「ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。今後の改善の参考にさせていただきます」
といった形で、真摯に受け止めている姿勢を見せるだけでも、他のお客様の印象は大きく変わります。
② 改善点を真摯に受け止め、サービス向上につなげる
口コミは「クレーム」ではなく、**“改善のヒント”**です。
・施術中に力加減を聞いてほしかった
・待合室の温度が少し寒かった
・案内がわかりづらかった
こうした内容には、「なるほど、次から気をつけよう」と素直に向き合うことが大切です。
③ すぐに改善策を実行し、リカバリーする
そして、可能なことからすぐに改善してみましょう。
それをSNSなどで「こんな改善をしました」と発信することで、お客様への誠実さも伝わります。
「言っても改善してくれない」ではなく、「声を拾ってくれるサロンなんだ」と思ってもらえることで、信頼感は高まります。
口コミを味方につければ、自然とお客様が集まる!
口コミは、“コントロールできないもの”ではありません。
ちょっとしたお願いや、接客のひと工夫で、自分の評価を育てていくことができる大切な資産です。
そして、良い口コミは新規のお客様を呼び込み、
信頼感を高め、リピーターを増やすきっかけにもなります。
セラピストにとって口コミとは、技術や接客の“結果”であり、
次のお客様との“つながり”でもあるのです。
あなたの誠実な施術を、ちゃんと伝えるために。
今日から、「口コミを育てる意識」を少しずつ取り入れてみませんか?