「自分だけの強みを作る!」セラピストのブランディング戦略
なぜあの人だけ指名が多いのか?
同じ店舗、同じ時間に働いていて、施術内容もそこまで違わないはずなのに、
「なぜかあの人だけ指名が多い」
「なぜかリピーターが集まっている」
…そんな経験、ありませんか?
それは、技術の差というよりも「ブランディングができているかどうか」の差かもしれません。
“ブランディング”というと難しく聞こえるかもしれませんが、実はセラピストにとっても身近なもの。
今回は、他のセラピストと差別化して“自分らしい強み”を活かしていくためのブランディング戦略をお伝えします。
ブランディングが重要な理由
「私なんて特別な強みもないし…」と思ってしまう方もいるかもしれません。
でも、ブランディングとは“すごい経歴”や“目立つ個性”を持つ人だけのものではありません。
むしろ、自分の想いやスタイルを、ちゃんと伝えることが一番の目的です。
競争の激しい業界で生き残るための差別化が必要
今や、街にはリラクゼーションサロンがあふれています。
ネットで検索すれば、同じようなメニュー・価格帯のお店がズラリ。
技術が上手な人なんて、ゴロゴロいる時代です。
だからこそ、「自分がなぜ選ばれるのか?」を明確にしておく必要があるのです。
選ばれる理由=“ブランディング”ということになります。
お客様が「この人にお願いしたい」と思う理由を作る
お客様は、ただ気持ちいいマッサージを受けたいだけではありません。
・「この人の施術は、自分に合っている」
・「話を聞いてくれるから、癒される」
・「美容の話ができて楽しい」
そう感じたとき、「この人じゃなきゃダメ」と思ってもらえるのです。
これこそが、“個人としての魅力=ブランディング”が効いている状態です。
SNSや口コミで広がりやすくなる
誰かに紹介したり、SNSでシェアしたりする時も、
「こういう人だよ」「こういう特徴があるよ」と言えるセラピストの方が、拡散されやすくなります。
たとえば…
・「冷え性専門のセラピストさん」
・「小顔と首肩ケアが得意な人」
・「会話が少なくて静かに受けられる人」
そんな風に、お客様が“説明しやすいキャラ”になることもブランディングの一つです。
自分だけの強みを見つける方法
じゃあ、自分には何があるんだろう?と悩んでしまう人のために、強みの見つけ方を3つの視点でご紹介します。
どんな施術が得意かを明確にする
・力加減が柔らかめで、リラックス重視の施術が得意
・ヘッドマッサージにこだわりがある
・肩こりや姿勢改善に対する知識や経験がある
あなたが「得意だな」「やっていて楽しいな」と思える施術は何でしょうか?
お客様に効果が出やすい内容や、褒められたことのある施術もヒントになります。
お客様にどう思われたいかを考える
「優しい人」
「話しやすい人」
「頼りがいがある人」
「美容に詳しい人」
自分がどんな印象を持たれたいのか、どんなイメージで覚えてほしいのか。
理想のキャラクターを考えることで、接客やSNSの発信にも一貫性が出ます。
施術以外の付加価値を作る(アドバイス・商品販売など)
技術だけで勝負する時代ではなく、+αの価値を提供できるかがカギになります。
・施術後に必ずセルフケアを伝える
・睡眠・食事などの生活アドバイスもできる
・アロマや温活アイテムなどの知識があり、提案できる
「この人に会いに行くと、何か得られる」と思ってもらえると、自然とリピーターがついてきます。
ブランディングを成功させるための3つのステップ
ここからは、ブランディングを実際に形にしていく方法をご紹介します。
SNSやブログで自分のスタイルを発信する
まずは、自分の施術スタイルや考え方を**“言葉にして”発信してみること**が大切です。
・自分の得意施術について投稿する
・施術を通して感じたことを書く
・自分が大切にしている価値観や想いを伝える
完璧な文章でなくても構いません。
**「私はこんな人間です」**と知ってもらえる投稿を続けることで、共感してくれるお客様が少しずつ集まってきます。
プロフィールを魅力的に作り込む
SNSや予約サイト、紹介ページなどのプロフィール欄は、あなたの“名刺”のような存在です。
・「得意な施術」
・「施術に込めている想い」
・「どんなお客様に来てほしいか」
こうした要素を盛り込むと、はじめての方でも安心して予約がしやすくなります。
また、過去の経歴や資格も一言入れておくと信頼感がアップします。
一貫したイメージを持ち、印象を統一する
ブランディングで一番大事なのは、“ぶれないこと”です。
・優しい印象を出したいのに、SNSでは毒舌キャラになってしまっている
・リラックス系の施術をしているのに、プロフィールではガッツリ系アピール
こうしたちぐはぐな印象は、お客様の不安を招きます。
写真・言葉・メニュー内容・接客の雰囲気などを、理想のイメージに統一していく意識を持ちましょう。
自分らしいブランディングを確立し、指名を増やそう!
「この人にお願いしたい」
「またこの人に会いたい」
そう思ってもらえるセラピストには、共通して“自分らしさ”があります。
無理に目立つ必要はありません。誰かのマネをする必要もありません。
・自分の得意を知ること
・お客様との接点で“印象に残る仕掛け”をつくること
・言葉にして、自分の価値を伝えていくこと
それらの積み重ねが、やがて“自分だけのブランド”になります。
あなたの個性や想いに共感してくれるお客様は、必ずいます。
ぜひ今日から、自分らしいブランディングを意識してみてください。
指名が増えるきっかけは、案外そんな一歩から始まるものです。