「セラピストは稼げない仕事?」本当にそうなのか徹底検証!
セラピスト=低収入は本当?現実を直視しよう
「セラピストって好きな仕事だけど、正直稼げないよね」
「ずっと続けていても生活が安定しないのでは…」
そんな不安や声、どこかで一度は聞いたことがあるかもしれません。
確かに、一般的にセラピストの収入は“高収入”とは言いにくく、働き方や職場によっても差が大きいのが現実です。
私自身、セラピストとして働き始めた頃は、シフトに入っても空き時間ばかりで、「この先、やっていけるのかな…」と不安になることもありました。
でも、経験を重ねて気づいたのは、“本当に稼げない仕事”というわけではない、ということ。
むしろ、働き方や考え方次第で、しっかりと収入を伸ばしている人もたくさんいるんです。
今回は、「なぜセラピストは稼げないと言われるのか?」を整理しながら、収入を上げていくために必要なことを具体的にお伝えします。
セラピストの平均年収と収入が伸びない理由
まずは、なぜ「セラピストは儲からない」と言われがちなのか。その背景を見ていきましょう。
完全歩合制のため、施術時間が短いと収入が減る
多くのリラクゼーションサロンでは「歩合制(出来高制)」が導入されており、施術に入った分だけ収入になるという仕組みです。
つまり、予約がなければその時間は“無給”になってしまうということ。
1日に入れる施術数には限界がありますし、予約が入らなければ1日何時間も待機するだけ…ということもあります。
これでは安定した収入を得るのは難しくなってしまいます。
特に新人や、まだ指名が少ないうちは、こうした「待機時間の多さ」が収入を大きく左右する原因になります。
低価格競争で単価が下がりやすい
近年、60分2980円のような格安マッサージチェーンが増えたことで、業界全体の単価が下がりやすくなっています。
施術1件あたりの売上が低いと、どれだけ働いても手取りが少なくなってしまいます。
また、価格を下げれば集客しやすくなる反面、長時間働かないと生活できない…という悪循環にもつながりかねません。
低価格路線に巻き込まれてしまうと、「好きな仕事なのに、体も心もボロボロ…」なんてことにもなりかねません。
技術だけでなく「売り方」を知らないセラピストが多い
施術の技術を磨くことには一生懸命でも、「どうやって自分を選んでもらうか」という“マーケティング”の視点を持っているセラピストは、まだまだ少ない印象があります。
せっかくいい技術を持っていても、それを伝える手段がなければ、お客様の目に留まることはありません。
たとえば、SNSやブログで自分を発信したり、リピーターと関係を深めたりといった、「売り方」を知っているかどうかが、収入に直結する時代になってきています。
稼げるセラピストになるための方法
「稼げない」のではなく、「稼ぎ方を知らないだけ」というケースも多いのが現実。
ここからは、実際に収入を伸ばしているセラピストたちに共通する考え方や行動を紹介します。
高単価メニューを扱う
まず収入を伸ばすには、単価を上げることが最も効果的です。
60分2980円の施術を10件こなすよりも、60分8000円の施術を3件行うほうが、体力的にも収入的にも効率がいいことは明らかですよね。
そのためには、オイルトリートメント、リンパドレナージュ、妊産婦ケア、ヘッドスパなど、専門性のある施術を学んでいくことがポイントです。
単価を上げることは怖いと思うかもしれませんが、“技術+接客+価値の提供”がそろえば、価格は正当化されます。
「ただのマッサージ」から、「あなたにお願いしたい施術」へと変えていくことが、高単価への第一歩です。
リピーターを増やす技術を磨く
歩合制であっても、リピーターが増えれば、予約の空き時間が減り、収入の安定につながります。
リピートしてもらうためには、「施術がうまい」だけでは不十分。
・お客様の名前や悩みを覚える
・次回来店の提案をする
・セルフケアのアドバイスをする
こうした“小さな心配り”の積み重ねが、信頼につながります。
リピーターがつくと、「○○さんにお願いしたいから来たんです」と言ってくれるようになり、やがて指名数が伸び、収入もついてきます。
「また来たい」と思ってもらう接客術は、最強の収入アップ法です。
自己ブランディングを行い、ファンを作る
いまや個人で活躍するセラピストが増えてきています。
SNSやブログで発信し、「この人に施術してもらいたい」と思ってもらえるような存在になることができれば、働き方の自由度も収入の上限もグッと広がります。
・施術に対する想い
・日常の中での気づき
・お客様とのエピソード(匿名・配慮のうえ)
・自分なりの健康・癒しへの考え方
こうした発信を続けていくことで、「あなたに共感した」「あなたから受けたい」という“ファン”が生まれていきます。
ファンがつくと、価格ではなく“あなた”を選んでくれるようになり、価格競争からも抜け出せるようになります。
本当に稼げないのか?それとも、稼ぐ方法を知らないだけか?
「セラピストは稼げない」という声があるのは事実です。
でも、それを鵜呑みにする必要はありません。
実際に、自由な働き方をしながら、しっかりと収入を得ているセラピストはたくさんいます。
大切なのは、技術を磨くだけでなく、「どう働くか」「どう自分を知ってもらうか」を考えること。
その視点があるかないかで、未来の可能性は大きく変わってきます。
もし今、収入に不安があるなら、それは「伸びしろがある」というサインです。
知ることから始めて、できることを一つずつ実践していく。
その先には、もっと自由で、自分らしい働き方がきっと待っています。