「セラピストこそ体が資本!」施術を長く続けるための健康管理術|ミライサロン

「セラピストこそ体が資本!」施術を長く続けるための健康管理術

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セラピストこそ、体を大切にしないといけない!

「最近、腰が重い…でも休めない」
「手首の痛みを感じながら、施術をこなしている」
「疲れが抜けないまま、次の日を迎えてしまう」

そんなふうに、体に違和感を抱えながら働いているセラピストは、実は少なくありません。

“癒しを提供する仕事”である私たちセラピストにとって、体はまさに“最大の資本”。

でも、施術のことばかりに気を取られて、自分のケアを後回しにしてしまう人が多いのも事実です。

体が悲鳴をあげてしまえば、施術どころではありません。
健康を守ることは、質の高い施術を提供し続けるための「最低条件」といっても過言ではないでしょう。

今回は、セラピスト自身が「健康で働き続ける」ためのセルフケアや施術の工夫について、私の経験も交えてお伝えしていきます。

これから先も、笑顔でこの仕事を続けていきたい人にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

セラピストの体に負担がかかる原因

まずは、なぜセラピストという職業が体に負担をかけやすいのかを整理してみましょう。
原因を正しく知ることで、改善すべきポイントも見えてきます。

長時間の同じ姿勢が続く(前かがみの姿勢など)

施術中はどうしても前傾姿勢になりがちで、首・肩・腰への負担が蓄積されやすくなります。

特に、

・肩をすくめた状態が続く
・ベッドの高さが合っていない
・無意識に猫背になっている

このような状態が続くと、筋肉が硬くなり、疲労が取れにくくなってしまいます。

指・腕・腰への負担が大きい

圧をかける動作では、指や手のひら、腕、そして体重を支える腰にも大きな負担がかかります。

・強い圧をかけ続けて指が痛む
・前かがみのままで腰に違和感
・長時間の施術で腕がだるい

これらは、単なる“疲労”ではなく、慢性的な不調につながるサインでもあります。

休憩時間が短く、回復が追いつかない

人気が出てくると、ついつい予約を詰めすぎてしまいがちです。

・「1日ノンストップで施術」
・「食事は5分で済ませる」
・「1日終わるころにはフラフラ」

こういった働き方を続けていると、回復する時間も取れず、疲労が蓄積してしまいます。

健康管理のためにできること

では、体の不調を感じ始める前に、どんな健康管理ができるのでしょうか?
忙しい中でも無理なく続けられる方法を紹介します。

施術後のストレッチ&セルフケア習慣をつける

施術後は、自分の筋肉も硬くなっていることが多いです。
その日の疲れは、その日のうちにリセットしましょう。

・肩甲骨まわりを大きく回すストレッチ
・手首をやさしく回して緩める
・股関節や腰まわりを伸ばすポーズ

「施術→ストレッチ」までを1セットとして習慣化できると、疲れにくくなっていきます。

体に負担をかけにくい施術姿勢を身につける

自分の体を守るためには、「正しい姿勢」で施術することが何より大切です。

・腰を落として、体重を効率よく使う
・腕や肩の力を抜く
・ベッドの高さを調整して、無理な姿勢にならないようにする

最初は慣れないかもしれませんが、正しい姿勢を体に覚えさせることで、自然と疲れにくくなります。

定期的に自分も施術を受け、メンテナンスをする

「疲れていても、自分に施術してくれる人がいない」
そんなふうに我慢してしまう方も多いですが、プロとして健康管理を怠るのは本末転倒です。

・月に1回は整体やマッサージを受ける
・自分の体の癖やバランスをチェックする
・他のセラピストの技術から学ぶ機会にもなる

自分をケアすることが、仕事へのモチベーションアップにもつながります。

体の負担を減らすための施術の工夫

施術中の動きにも、ちょっとした意識で大きな違いが出てきます。

手の力だけに頼らず、体重移動を活用する

指や腕だけで圧をかけようとすると、どうしても疲れやすくなります。

・“押す”のではなく“体重を乗せる”
・脚や腰から圧を伝える意識を持つ
・無駄な力を抜くことで、より深い施術が可能に

こうすることで、施術の質も上がり、お客様にとっても“優しく、深い”圧に感じられることが多くなります。

正しい呼吸を意識しながら施術する

施術中に自分の呼吸が浅くなっていませんか?
呼吸が整うと、体の余分な力みが抜け、動きも滑らかになります。

・圧をかけるときは「吐く」呼吸と合わせる
・緊張してきたら、深く吸ってゆっくり吐く
・お客様の呼吸にも自然と合わせられるようになる

呼吸は、集中力とリズムの安定にもつながります。

お客様の状態に合わせた力加減を調整する

強すぎる圧は、自分にもお客様にも負担になります。

・「ここは少し硬いですね」と声をかけながら圧を調整
・深部にアプローチするときは、ゆっくり圧をかける
・お客様の反応を観察しながら、“ちょうどいい”を探す

“頑張って押す”のではなく、“届くように圧をかける”
この違いを意識するだけでも、疲れにくさは格段に変わります。

健康でいることが、質の高い施術につながる!

セラピストという仕事は、単なる“手の仕事”ではありません。

・姿勢や呼吸
・感覚や観察力
・集中力と余裕

これらすべてが整っているからこそ、お客様にとって心地よい施術になります。

そして、それを支えているのが「自分の体の状態」なのです。

「疲れているのに無理して頑張る」ではなく、
「自分の体を整えながら、自然体で施術する」ことが、結果的に“続けられるセラピスト”になるための鍵になります。

今の自分の体に、少しでも違和感を感じているなら、
ぜひ今日から“自分のケア”を始めてみてください。

それが、あなたの技術をさらに深める第一歩になります。

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