「お客様にマウントを取られる…」セラピストが知っておくべき接客術|ミライサロン

「お客様にマウントを取られる…」セラピストが知っておくべき接客術

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セラピストを見下すお客様、いますよね?

「なんだかずっと上から目線だったな…」
「まるで召使いみたいな扱いをされた…」
セラピストとして接客していると、時々こんなお客様に出会うことがありますよね。

こちらは丁寧に対応しているつもりでも、「もっと強くやって」「それじゃ効かない」「前の人のほうが上手だった」など、否定的な言い方をされると、心がすり減ってしまいます。

もちろん、すべてのお客様がそうではありません。
でも、一部の“マウントを取りたがる人”の存在に悩まされているセラピストが少なくないのも事実です。

私自身、過去に何度も「なんでこんな態度を取られるんだろう…」と落ち込んだ経験があります。
けれど、接客の考え方やスタンスを見直すことで、だいぶ気持ちが楽になりました。

今回は、なぜ一部のお客様がマウントを取ってくるのか、そしてそのような人たちに振り回されずに接客するためのコツをお伝えします。

なぜ一部のお客様はセラピストにマウントを取るのか?

まずは、なぜお客様がセラピストに対して高圧的な態度を取るのか。その背景にある心理を理解しておきましょう。

「お金を払っている側だから偉い」という心理

サービス業全般に言えることですが、「お金を払っているんだから、こっちは偉い」という考え方を持っている人は一定数います。

こうした人は、対等な人間関係ではなく、「客だから上」「サービス提供者だから下」という上下関係を当然のように求めてきます。

特に、セラピストの仕事は“身体に触れる”という性質上、より主従関係が強調されやすいと感じる方もいるかもしれません。

でも本来、施術はお互いの信頼関係の上に成り立つもの。誰かが偉いという関係ではありません。

施術者を「下請け業者」と勘違いしている

中には、セラピストを「ただの作業者」「指示を聞く立場の人」と勘違いしているお客様もいます。

「言われた通りに動いて当然」
「自分の気分を優先してくれるのが当たり前」

そうした思い込みがある人ほど、無意識にマウントを取るような態度を取ってしまいがちです。

これは相手の価値観や経験によるものなので、こちらが何をしても完全に変えることは難しいのが現実です。

力関係を作りたがる性格の人

人間関係において、常に“上に立ちたい”と感じる性格の人もいます。

「自分のほうが詳しい」
「あなたの技術では満足できない」
「他の人より私のほうが難しい体なんだから」

こうした言葉の裏には、他人を見下すことで自分の優位性を確認したいという心理が隠れていることもあります。

相手の問題ではあるものの、受け手側としてはやっぱりストレスを感じてしまいますよね。

マウントを取るお客様に負けない接客術

では、そうしたお客様に出会ったとき、どう接すれば心を守りつつ、プロとしての姿勢を保てるのでしょうか。
実際の現場で試して効果があった接客術を3つご紹介します。

毅然とした態度を保つ(堂々とした接客)

一番大切なのは、「私はプロです」という自覚を持つことです。

過剰にペコペコしたり、相手の顔色をうかがいすぎると、「この人には強く出ても大丈夫」と思われてしまうことがあります。

「お任せください」
「本日はこのような内容でご案内いたしますね」
「ここは重点的に施術させていただきますね」

堂々と自信を持って伝えることで、相手にも「信頼できるセラピストだ」と思ってもらいやすくなります。

丁寧さと毅然さは両立できます。言葉づかいは丁寧に、態度は堂々と。それが理想的な距離感です。

笑顔で受け流しつつ、距離感を作る

否定的なことを言われたときに、いちいち真に受けて反応していると、どんどん心が疲れてしまいます。

「また始まったな」くらいの気持ちで、笑顔でやんわりと受け流す技術も大切です。

たとえば、「前回の人のほうが上手だった」と言われたら、
「そうなんですね。今回はその分、しっかり対応させていただきますね」とさらっと返す。

相手の言葉を真正面から受け止めず、あくまで“淡々と、でも感じよく”接することで、自分の心を守りながら接客を続けられます。

そして必要以上に会話を広げすぎない、適度な距離感を保つことも大切です。

過剰にへりくだらず、プロとしての立場を示す

セラピストは「癒しを提供する側」ではありますが、「お客様の言いなりになる存在」ではありません。

たとえば、施術中に無理な要求やマナー違反があった場合には、毅然と対応することも必要です。

「申し訳ありませんが、安全上この姿勢では施術できません」
「この部分は専門外のため対応できかねます」
「大変恐縮ですが、他のお客様の迷惑となる行為はお控えください」

こうした伝え方は、相手を否定せず、セラピストとしての立場やルールをきちんと示すためのものです。

しっかりと線引きができる人は、逆にお客様からの信頼を得やすくなります。

ストレスを感じにくい接客スタイルを見つけよう!

セラピストという仕事は、身体を使う以上に“心のエネルギー”を使う仕事でもあります。

すべてのお客様に合わせすぎると、自分自身がすり減ってしまいます。
だからこそ、「どう接すると自分が疲れにくいか」「どんな距離感なら心地よいか」を見つけておくことがとても大切です。

すべてのお客様に好かれようとしなくても大丈夫です。
大切なのは、自分らしいスタイルで接客を続けていけること。

セラピスト自身が心穏やかでいられることが、結局はお客様への最良のサービスにもつながります。

自分の気持ちも大切にしながら、心地よく働ける接客スタイルを築いていきましょう。

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