「なんで指名が減ったの?」リピーターが離れる原因と対策
指名が減った理由、気づいていますか?
「最近、あの常連のお客様が来なくなった…」
「リピートしてくれると思ったのに、次の予約が入らない」
「施術は頑張ってるのに、なぜ指名が減ってしまうのか分からない…」
セラピストとして働いていると、こんな悩みに直面することがあります。
特に、施術には自信があると「何がいけなかったんだろう…」と、つい自分を責めてしまいがちですよね。
でも、リピーターが離れてしまう原因は、技術だけではないケースがほとんどです。
むしろ、“ちょっとした接客の差”や“フォローの有無”が、その後の関係性に大きく影響していることも多いのです。
この記事では、リピーターが離れる主な原因とその対策を、現場の感覚に寄り添いながら解説していきます。
「もう一度あの人に来てもらいたい」
「今いる指名のお客様をしっかり大切にしたい」
そう思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
リピーターが離れる主な原因
まずは、お客様が「もう一度この人にお願いしたい」と思わなくなってしまう理由を整理してみましょう。
施術に満足はしているが、他のセラピストと差がない
技術的に悪くなくても、「特別感がなかった」「他の人でもいいかな」と思われてしまうと、次の指名にはつながりません。
・手技が似ていて、記憶に残らなかった
・施術スタイルに個性がなかった
・可もなく不可もなく、印象が薄かった
“施術に問題はない”だけに、本人はなかなか気づけない落とし穴です。
接客の印象が弱く、次もお願いしようと思えない
施術中の会話や空気感も、リピートの大きな判断材料になります。
・会話が淡々としていて親近感が持てなかった
・笑顔やあいさつが少なく、居心地が悪かった
・無言の時間が気まずかった
お客様が「気まずかった」「印象に残らなかった」と感じてしまえば、次の指名にはつながりにくくなります。
施術後のフォローや次回提案がなかった
「1回で終わり」と感じさせてしまうと、お客様もそれ以上の関係を築こうとは思いません。
・施術後、あっさりと解散してしまった
・次回の来店を勧める言葉がなかった
・アフターケアの提案がなかった
特に初回のお客様に対して、こうした“次につながる一言”がないと、再来店のハードルが高くなります。
リピーターを維持するためにできること
では、どうすればお客様に「また来たい」と思ってもらえるのでしょうか?
ちょっとした意識で変えられる具体的な対策をご紹介します。
お客様に合わせたパーソナル施術を意識する
ただ決まった流れで施術するのではなく、「あなたのためだけの施術」を意識すると、満足度が格段に上がります。
・前回の内容を軽くおさらいし、今日の状態と比較する
・「最近お仕事忙しいですか?また首が張ってますね」など、個別対応感を出す
・同じ流れでも、声がけや圧の調整で“あなただけ”の印象を残す
パーソナル感があると、お客様も「この人じゃないと」と感じやすくなります。
施術後に「またお願いしたい!」と思わせる一言を添える
最後の一言は、お客様の印象を大きく左右します。
・「次回は◯日あたりがベストですよ」
・「次は○○を中心にほぐしましょう」
・「また状態を見せてくださいね」
“あなたの体を継続的に見ていきたい”というメッセージが伝わるだけで、信頼感が生まれます。
LINEやDMを活用し、さりげなく次回来店のきっかけを作る
連絡先の交換がOKな場合は、無理のない範囲でフォローをするのも効果的です。
・「その後お体いかがですか?」という軽いメッセージ
・季節の変わり目に「お疲れ出やすい時期ですね」と一言送る
・キャンペーンや空き状況の案内をシェアする
「気にかけてくれている」と感じてもらえれば、再来店の動機になります。
指名を増やすための接客のコツ
リピーターづくりにおいて、接客のちょっとした工夫は非常に大きな武器になります。
お客様の名前や好みを覚えておく
人は“自分を覚えていてくれた”というだけで、親近感を持つものです。
・「◯◯さん、前回より腰が軽くなってますね」
・「お仕事のプロジェクト、うまくいきましたか?」
・「○○が好きでしたよね?今日は香り変えてみましょうか」
名前や会話の内容を覚えておくと、「特別扱いされている」という感覚が生まれ、リピートにつながりやすくなります。
ちょっとした変化に気づいて、会話に取り入れる
来店時の服装、表情、口調などの“微細な変化”に気づくと、お客様は驚くほど喜んでくれます。
・「今日は少し顔色が良いですね」
・「いつもより足の張りが少ない気がします」
・「この前より疲れ取れてきてますね!」
これらは、単なる観察力ではなく“信頼の積み重ね”につながります。
継続施術の重要性を伝え、次の来店をスムーズにする
「1回で完璧に取れる不調」は少なく、多くのお客様は“定期的なメンテナンス”が必要です。
・「今の状態だと、あと2回くらいでかなり楽になると思います」
・「次は◯日以内が理想的な間隔です」
・「そのときは○○中心に見ていきましょう」
次の来店を提案するときは、“理由とメリット”を一緒に伝えることがポイントです。
リピーターは「また来たい」と思わせる工夫がカギ!
リピートにつながらない原因は、必ずしも“技術不足”ではありません。
むしろ、「心に残る対応」ができているかどうかが、指名を左右する場面が多くあります。
・あなただからお願いしたいと思わせる接客
・施術後も体を気にかけてもらえる安心感
・いつでも戻ってきていいと思わせる距離感
こうした“小さな気配り”の積み重ねが、次の来店を生み、指名の定着へとつながっていきます。
目の前のお客様を大切にし、「また来たい」と自然に思ってもらえる施術と接客を。
それができれば、指名は少しずつ、でも確実に増えていくはずです。