「単価を上げたいけど、お客様が離れそう…」価格UPを成功させる方法
「このままの価格で続けていたら、体がもたない…」
「もっと収入を上げたいけど、値上げしたらお客様が離れてしまうかも…」
リラクゼーションマッサージセラピストとして働いていると、“単価アップ”という壁に必ずぶつかります。
かつての私もそうでした。
サロンの方針で価格を上げることができず、働いても働いても生活はラクにならず、体の疲労ばかりが溜まっていく…。
「もっと時間単価を上げたい」
「でも、今のお客様が離れてしまったら…」
そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
でも実は、単価を上げてもお客様が離れないセラピストには、共通する考え方と工夫があります。
この記事では、「価格競争に巻き込まれず、自分の価値を高めて単価を上げたい」と考えるセラピストに向けて、
実際に現場で試して効果のあった方法を、わかりやすくお伝えしていきます。
単価を上げても、お客様が離れないセラピストの共通点とは?
「値上げ=お客様が離れる」と考えてしまいがちですが、実はお客様は“価格”だけで判断しているわけではありません。
- このセラピストさんにお願いしたい
- この人の施術には、その価格の価値がある
- 他と違って、施術後の満足感が高い
こう思っていただければ、多少の価格アップは**「当然のこと」として受け入れてもらえる**のです。
そして、それを実現しているセラピストには共通点があります。
それは、「価格ではなく、価値で選ばれている」ということ。
つまり、価格を上げてもお客様が離れないためには、
「この施術ならこの価格でも納得」と思っていただける工夫と信頼関係が必要なのです。
では、なぜ多くのセラピストが「単価を上げにくい」と感じてしまうのでしょうか?
単価を上げにくい理由
まずは、多くのセラピストが感じている「価格アップへの不安」の背景を整理してみましょう。
① 今の価格に慣れているお客様が多い
長く通ってくれている常連さんほど、「この価格でいつもお願いしている」という認識があります。
突然の値上げに対して、「なぜ?」と戸惑われることも。
そのため、「信頼してくれているお客様に申し訳ない」という心理が働き、価格を上げるタイミングを逃してしまうのです。
② 他店との価格差が気になる
近隣サロンが低価格で集客していると、
「うちが値上げしたら、お客様がそちらに流れてしまうのでは?」と心配になりますよね。
ですが、価格だけを見て動くお客様ばかりを相手にしていると、自分自身が疲弊してしまいます。
価格ではなく“体験の質”で選ばれるための工夫が必要です。
③ 自分の施術に自信が持てない
「価格を上げるほどの技術や接客が、自分にあるのか不安…」
そう感じる方も多いと思います。
でも、完璧な技術や資格を持っていなくても、丁寧な施術・お客様に寄り添った接客・施術後のフォローができていれば、
それは立派な“価値”です。
むしろ、こうした“あなたらしさ”こそが、他にはない強みになります。
単価を上げてもお客様が離れないための工夫
ではここからは、実際に価格を上げる際に意識したい“具体的な工夫”をご紹介します。
① 価格UPの前に、施術のクオリティを向上させる
まずは、「価格アップに見合う価値」を提供できているかを確認しましょう。
- 手技の見直し(流れ・圧・リズム)
- 前後のカウンセリングやフォローの質向上
- 清潔感・リネン・空間演出の見直し
これらを整えることで、お客様が“自然に納得できる価格”に近づけるようになります。
② 「価格が上がる理由」をお客様に納得してもらう
単に「価格が上がります」だけでは、不信感を与えてしまいます。
- 施術時間が延びました
- 技術の幅が広がりました(ヘッドスパ導入など)
- 使用するオイルやタオルの品質が向上しました
このように、「価格アップ=サービスの質向上」であることを事前に丁寧に伝えることが大切です。
LINEやPOPなどで、「なぜ価格を改定するのか」を分かりやすく発信すると、お客様も安心して受け止めてくれます。
③ セットメニューを作り、自然に単価を上げる
価格を「一律で上げる」のではなく、**“付加価値を足すことで自然に単価アップ”**するのもおすすめの方法です。
たとえば…
- 60分通常コース → 60分+ドライヘッドスパ付き(+1,000円)
- 90分コース → 腸もみ+ホットストーン付きスペシャルコース(+1,500円)
お客様にとっては、「値上げされた」ではなく「特別な施術がプラスされた」と感じられるため、満足度を高めながら価格UPが実現できます。
高単価でも選ばれるブランディングのコツ
価格が高くても選ばれるセラピストになるためには、“私はこういう人です”という明確な打ち出し方=ブランディングも欠かせません。
① 「◯◯専門」として特化する(肩こり特化・快眠専門など)
他のセラピストと差別化するためには、「何が得意なのか」「どんなお悩みに強いのか」を明確にすることが重要です。
- 肩こり専門セラピスト
- 快眠サポートコースのあるサロン
- 深圧リンパが得意な施術者
など、“誰に来てほしいか”を明確にすることで、その悩みを持つ人に選ばれやすくなります。
② 施術+アフターケアで「施術後の価値」を最大化する
施術が終わったあとも、以下のような“ひと工夫”を加えるだけで、価格以上の満足感を提供できます。
- ストレッチ指導
- 生活習慣のアドバイス
- ホームケア用品の提案(押し売りはNG)
「このセラピスト、施術後のことまで考えてくれてる」と感じてもらえると、信頼度がぐっと上がります。
③ SNSや口コミで「価値がある施術」をアピールする
ブログやSNSで、施術のこだわりや改善事例を発信することで、「この人の施術は他と違う」と伝えることができます。
- ビフォーアフター(写真はNGでも感想付きならOK)
- 「こんなお悩みの方に、こういう手技で対応しました」
- お客様の声(許可を得た上で)
地道な発信の積み重ねが、「価値で選ばれる」セラピストとしての信頼に繋がっていきます。
「価格ではなく価値で選ばれるセラピストになれば、単価UPは自然に成功する!」
価格を上げることに不安を感じるのは、決して悪いことではありません。
むしろ、「お客様のことを大切に思っている」証拠でもあります。
でも、いつまでもその不安に縛られていると、自分自身の働き方が苦しくなってしまうのも事実です。
- 自分の価値を信じて
- 施術のクオリティを整えて
- お客様と丁寧にコミュニケーションを取りながら
- 少しずつ価格UPのステップを踏む
これが、“お客様を大切にしながら単価を上げる”ための王道ルートです。
「価格ではなく価値で選ばれるセラピスト」
それは、単価アップだけでなく、自分らしく、長く続けられる働き方にもつながっていきます。
今の価格にモヤモヤしているあなたも、今日から一歩ずつ、動き出してみませんか?