「自分の施術スタイル、確立できてる?」個性を活かした施術の作り方|ミライサロン

「自分の施術スタイル、確立できてる?」個性を活かした施術の作り方

リラクゼーション業界には、毎年多くのセラピストが誕生し、日々さまざまな現場で活躍しています。
施術技術が求められるのはもちろんですが、指名やリピートに繋がるかどうかは、「この人にまたお願いしたい」と思われるかどうかが大きなポイントになります。

そのためには、「自分にしかできない施術」「このセラピストならではの雰囲気やアプローチ」をお客様に感じてもらうことが大切。
つまり、“自分の施術スタイル”を確立していることが、他のセラピストとの差別化につながるのです。

今回は、私自身が経験してきたことをベースに、「施術スタイルの確立」について、具体的な考え方や進め方をご紹介します。

目次

「自分の施術スタイル」があると、指名が増える!

指名が増えるセラピストには、ある共通点があります。
それは「この人に施術されると落ち着く」「このセラピストは深くまで効かせてくれる」など、施術の印象に“個性”があるということ。

「強圧でしっかりほぐしてくれるから指名してる」
「話しやすくて、心も体も癒される」
「いつも細かいところまで気づいてくれる」

こうした印象は、技術だけではなくスタイル(個性)から生まれるものです。

逆に言えば、スタイルが確立していないと、どれだけ技術があっても**「誰でもできる施術」に見えてしまい、指名に繋がりにくくなる**のです。

自分の施術スタイルが確立していないとどうなるか?

ここで、スタイルが定まっていないとどうなってしまうのかを考えてみましょう。

① どんなお客様にも同じ施術をしてしまう

スタイルがない状態では、「誰に対しても同じ流れ・同じ手技」を提供してしまいがちです。
もちろん基本の施術が悪いわけではありませんが、お客様が「自分の体に合わせてくれた」と感じにくくなるため、印象に残りづらくなります。

② 「この人にお願いしたい」と思われにくい

「どのセラピストでも同じ」という印象がついてしまうと、次回の指名理由が生まれません。
反対に、「あのセラピストのやり方が自分に合ってる」と感じてもらえたら、“またお願いしたい”につながる確率は一気に上がります。

③ 自分自身が施術に自信を持ちづらい

明確なスタイルがないと、施術中に「これで合ってるかな?」「お客様は満足しているかな?」と不安になることも…。
自信がない状態での施術は、お客様にも伝わってしまい、満足度にも影響してしまいます。

施術スタイルを確立するための3つのステップ

では、実際に「自分の施術スタイル」をどうやって作っていけばよいのか?
ステップごとにお伝えしていきます。

① 自分が得意な技術を明確にする

まずは「自分が自信を持ってできる技術」を洗い出してみましょう。

  • 深い圧での筋肉アプローチが得意
  • 柔らかいタッチでのリラクゼーションが得意
  • ヘッドマッサージが得意
  • ストレッチや可動域を意識したアプローチが得意

「施術していて楽しい」「得意な部位」「お客様からの反応がいい」など、自分が心地よくできることを中心に考えてOKです。

② お客様にどう感じてほしいか?を考える

次に、自分の施術を受けたお客様に、どんな体感や印象を持ってほしいかを言語化してみます。

  • とにかくリラックスしてもらいたい
  • 施術後に体の軽さを実感してほしい
  • 疲れた心を癒して笑顔になってほしい
  • デスクワークで固まった体を根本からほぐしたい

自分の“想い”が明確になると、手技の選び方や力加減、リズム、声かけなども自然と変わってきます。
この想いこそが、「あなたらしい施術」を作ってくれるのです。

③ 「施術の強み」をお客様に伝える習慣をつける

スタイルは、自分で確立して終わりではなく、お客様に伝えてはじめて価値になります。

たとえば…

  • 「私は肩まわりの深い筋肉にアプローチするのが得意なので、今日もそこを重点的に見ていきますね」
  • 「この技術は、呼吸を深めるようにリラックスできるよう意識してます」

といった“言葉での説明”を入れるだけでも、お客様の印象は大きく変わります。

施術スタイルを活かすための工夫

せっかく確立したスタイルも、活かさなければ意味がありません。
次は、「確立した施術スタイルをどう活用していくか」についてのアイデアをお伝えします。

① 得意な技術を中心にメニューを作る

「自分の得意」を活かしたメニュー構成にすると、ブレない軸が生まれます。

例:

  • 肩こり特化60分コース
  • 深層筋アプローチ+ストレッチコース
  • 睡眠改善ヘッド+全身リラクゼーション

メニュー名・説明文の中にも、自分のスタイルや強みを盛り込むと、お客様にとっても選びやすくなります。

② 「◯◯専門」としてブランディングする

周りのセラピストと差をつけるには、**「何に強いセラピストか」**を明確にしておくことも効果的です。

たとえば…

  • 「肩こり専門セラピスト」
  • 「深圧リンパ特化」
  • 「ストレス解消セラピスト」
  • 「ヘッドスパ×癒しのプロ」

SNSや名刺、カルテなどに一言添えるだけでも、お客様の記憶に残りやすくなります。

③ お客様のフィードバックを反映し、施術を進化させる

スタイルは一度決めたら終わり、ではありません。
むしろ、お客様の声をもとに日々アップデートしていくことが、本当の“成長するスタイル”です。

  • 「こういうやり方、すごく効いた!」
  • 「もう少しここを重点的にやってほしい」
  • 「こういう手技、他では受けたことない」

こうした反応を大切にしながら、自分の施術を“進化”させていくことで、信頼と満足度はどんどん高まっていきます。

自分の施術スタイルを確立すれば、指名が増えて働きやすくなる!

リラクゼーションの仕事は、お客様の体に触れる“対人の仕事”です。

だからこそ、「このセラピストにお願いしたい」と思ってもらえることが何よりの価値。

施術スタイルを確立することは、技術を磨くことでもあり、自分自身の軸を育てることでもあります。

そしてそれは、指名やリピートにつながり、“働きやすさ”や“自信”にも直結していくのです。

もし今、「何か自分に足りないな」「思うように指名が増えないな」と感じているなら、
まずは「自分らしい施術って、なんだろう?」と向き合ってみてください。

そこからスタイルを見つけて、少しずつ磨いていけば、きっと“あなただからこそ”選ばれるセラピストになっていけます。

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