「フリーランス?業務委託?正社員?」セラピストの働き方の選択肢
「今の働き方、これでいいのかな…」
「自由もほしいけど、安定も捨てがたい…」
「いつか独立したいけど、タイミングがわからない…」
セラピストとして経験を積んでいく中で、必ず一度は「働き方」について考えるタイミングがやってきます。
私自身も、これまで正社員、業務委託、フリーランス…とさまざまな形態で働いてきました。そのたびに感じたのは、「働き方に正解はない」ということ。そしてもう一つ、「自分に合っているかどうか」が何よりも大切だということです。
この記事では、リラクゼーションセラピストとしてのキャリアを築くうえで知っておきたい働き方の選択肢と、それぞれのメリット・デメリット、さらには自分に合った働き方の見極め方までを、実体験を交えてお伝えします。
今の働き方に少しでもモヤモヤを感じている方、自分らしく長く働ける道を見つけたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
セラピストの働き方には選択肢がある!
ひと昔前まで、セラピストといえば「サロンに就職する」「店長になる」といった限られた道しかありませんでした。
でも今は違います。SNSの活用や副業の自由化、業務委託スタイルの普及などにより、セラピストの働き方はどんどん多様化しています。
つまり、「自分に合ったスタイルで働くことができる時代」が来ているのです。
ただし、選択肢が増えた分、「何が自分に合っているのかわからない」と迷ってしまう人も少なくありません。ここからは、それぞれの働き方の特徴を見ていきましょう。
それぞれの働き方の特徴
① 正社員:安定収入が得られるが、自由度が低い
最も一般的で、多くの方が最初に選ぶのが正社員としての働き方です。
【メリット】
・固定給+社会保険など福利厚生がある
・勤務時間や休みが明確で安定している
・集客や備品管理などの心配が少ない
【デメリット】
・シフトやルールに縛られやすい
・指名があっても報酬に反映されづらい
・施術以外の業務(掃除、受付など)が多いことも
特に「安定」を求める人に向いていますが、自分の施術スタイルや働き方にこだわりが出てくると「自由がほしい」と感じるようになるケースも。
② 業務委託:自由に働けるが、収入が不安定になりやすい
近年、増えているのが業務委託契約での働き方。自分の都合に合わせて働ける一方で、成果報酬型になることが多いため、収入は施術件数に比例します。
【メリット】
・シフトや勤務時間の自由度が高い
・頑張り次第で収入が増える
・掛け持ち(副業)もしやすい
【デメリット】
・勤務先によって歩合率に差がある
・お客様が少ないと収入が不安定に
・社会保険がなく、自身で管理する必要あり
私はこのスタイルを数年経験しましたが、「自由と責任はセット」だと痛感しました。マイペースに働きたい方、将来的に独立を考えている方には良いステップかもしれません。
③ フリーランス:完全に独立できるが、集客が必要になる
店舗に属さず、個人で活動するスタイル。自宅サロンを開いたり、レンタルスペースで施術をしたりする方が多いです。
【メリット】
・働き方も価格設定もすべて自由
・自分のブランドを築ける
・収入が全て自分に入る
【デメリット】
・集客、宣伝、経理などすべて自分で管理
・お客様がゼロの日もある
・トラブル対応も自分で行う必要がある
自由度が高い分、起業家的な思考が求められます。ただ、「自分のやりたい施術を追求したい!」という強い想いがある人にとっては、やりがいも大きな道です。
自分に合った働き方の選び方
働き方に迷ったときは、以下の3つの視点から考えてみるのがおすすめです。
① 「収入の安定 vs 自由度」のバランスを考える
安定した毎月の収入が欲しいのか、それとも自由な時間と働き方を優先したいのか。どちらを重視するかで、選ぶべき働き方が変わります。
たとえば、「家族との時間を優先したい」「副業と両立したい」なら、業務委託やフリーランスの方が向いています。一方、「収入の見通しを立てて計画的に暮らしたい」なら、正社員が安心です。
② 「キャリアの方向性(独立志向 or 雇用安定)」を明確にする
「将来的に自分のサロンを持ちたい」「自分の名前で仕事をしたい」と思っている方は、早めにフリーランスや業務委託で“個人の力”を試してみるのも手です。
逆に、「長く同じ場所で腰を据えて働きたい」「チームで協力して働きたい」という方は、正社員でのキャリアアップを目指すほうが向いています。
③ 「どこまで自己管理できるか?」を判断する
時間管理、体調管理、金銭管理…。自由度の高い働き方ほど、自分を律する力が求められます。
「今日は気分が乗らないから休もう」が続いてしまうと、収入が減ったり信頼を失うリスクもあるので、自分のセルフマネジメント力を冷静に見極めて選びましょう。
働き方を柔軟に切り替える方法
今すぐ決断できなくても大丈夫。実は、働き方は“段階的に切り替える”ことも可能です。
① 副業でフリーランスを試しながら、リスクを減らす
正社員や業務委託で働きながら、休日や空き時間を使ってフリーランスとして施術をしてみる。これにより、自分の集客力や管理能力を見極めながらリスクを抑えて準備ができます。
私も実際、週末だけレンタルスペースで施術を始め、少しずつリピーターがついた段階で独立に踏み切りました。
② 業務委託からフリーランスへのステップアップを考える
業務委託はフリーランスになるための中間ステップとして最適です。自分でスケジュールを組み、収入の波に慣れる経験ができるため、将来的な独立の不安を減らせます。
また、働く時間に余裕が生まれることで、SNS運用や集客準備に時間を使うこともできます。
③ 正社員から独立する前に、指名客を確保しておく
将来的に独立したい場合は、正社員のうちから“自分のファン”を増やしておくのが大切です。
接客や施術を通して信頼を得ていれば、独立後も「どこでやってるの?またお願いしたい」と言ってくれるお客様が出てきます。
いきなりゼロから始めるよりも、ずっと安心感があります。
「自分に合った働き方を選ぶことで、長く続けられる!」
セラピストの仕事は、体力も気力も使う仕事です。だからこそ、「無理なく、心地よく働ける環境を自分で選ぶ」ことが、長く続けるための大きなカギになります。
働き方に“正解”はありません。どれが優れているという話でもありません。大切なのは、「今の自分に合っているかどうか」「将来の理想に近づけるかどうか」です。
迷ったときは、一度立ち止まって自分の本音を聞いてみてください。
あなたが自分らしい働き方を見つけて、無理なく、楽しく、長く活躍できることを心から応援しています。