「高単価メニューを作りたい!」価格競争に巻き込まれないメニュー開発のコツ|ミライサロン

「高単価メニューを作りたい!」価格競争に巻き込まれないメニュー開発のコツ

「このまま安いメニューだけで働き続けて、本当にやっていけるのかな…」

リラクゼーションセラピストとして働いていると、ふとこんな不安に襲われる瞬間がありますよね。1日何人も施術して、ようやく生活が成り立つ。でも体力は限界。休みの日は寝てばかりで、自分の時間なんて全然ない。

そんな働き方から抜け出すカギが、「高単価メニュー」の導入です。

私はこれまで、個人サロンから大手チェーンまでさまざまな現場を経験してきました。その中で、「価格競争から抜け出したい」と本気で考えた時期がありました。思い切って高単価メニューを導入し、試行錯誤を重ねた結果、安定した収益を得られるようになっただけでなく、お客様の層も変わり、セラピストとしてのやりがいもグッと深まりました。

この記事では、価格ではなく“価値”で選ばれるセラピストになるためのメニュー開発の考え方と実践方法を、リアルな経験をもとにお伝えします。

目次

高単価メニューが必要な理由

まず最初に、「なぜ高単価メニューをつくる必要があるのか?」について考えてみましょう。ここを理解せずに値段だけ上げても、お客様には伝わりません。

① 安いメニューだけでは、施術回数を増やさないと稼げない

たとえば、60分3,000円のメニューで1日5名施術しても、売上は15,000円。そこから歩合や家賃、材料費が差し引かれると、手元に残るのはほんのわずか。体力も気力も使って、この数字では心が折れてしまいますよね。

私自身、体力的にも時間的にも限界を感じ、「これ以上お客様を増やすのは無理」と思ったとき、ようやく高単価の必要性に気づきました。

② 単価が上がると、より良いお客様に選ばれるようになる

不思議なことに、価格を上げた途端、クレームが減ったという話、聞いたことありませんか?

安価なメニューは気軽に受けてもらえる反面、値段重視のお客様が多くなりがちです。一方、高単価メニューには「価値」を求めてくるお客様が集まりやすくなります。結果的に、施術中のコミュニケーションもスムーズになり、ストレスが減るのです。

③ 価格よりも価値で選ばれる施術者になれる

「あなたにお願いしたい」と言ってもらえることほど、セラピストとして嬉しいことはありませんよね。

高単価メニューを通して“技術+提案力+おもてなし”を提供できるようになると、お客様との関係性も深まります。ただの“施術者”ではなく、“信頼されるパートナー”として選ばれる存在になれるのです。

高単価メニューの作り方

では、具体的にどうやって高単価メニューをつくるのか?私が実際に取り組んできた方法を、3つのアプローチに分けてご紹介します。

① 通常の施術に特別なオプションを加える

まず最も取り入れやすいのが、「普段のメニュー+α」を加える形。

たとえば、「全身60分コース」に「眼精疲労ケア」や「足裏リフレクソロジー」「温熱アイマスク」などを追加し、セットで90分コースとして提供する。これだけで単価が1.5倍以上になることも珍しくありません。

大切なのは、「そのオプションがなぜ必要なのか?」をきちんと伝えること。単なる贅沢ではなく、“効果を高めるための必要な施術”として提案することがポイントです。

② 専門的な技術(筋膜リリース・ストレッチなど)を組み合わせる

「◯◯専門」と謳える技術は、それだけで価値が高くなります。

私が導入して効果的だったのは、筋膜リリースとタイ古式ストレッチの融合メニュー。最初はお試し価格で導入し、リピーターの声を集めながらブラッシュアップしました。

「専門性」は差別化の武器です。他店では受けられない体験があることで、お客様の心に深く残ります。

③ 施術後のフォロー(自宅ケア指導・アロマ販売など)を加える

「施術が終わったら、それで終わり」ではもったいない。自宅でのセルフケアや、アロマ、ハーブティーなどの提案を通して“ホームケアも含めたトータルサポート”ができれば、それは立派な高付加価値です。

私は、自作の「首・肩まわりストレッチシート」を施術後にお渡しするようにしたところ、自然と次回予約につながるケースが増えました。

高単価メニューを売るための工夫

どんなに内容が良くても、お客様に「受けたい」と思ってもらえなければ意味がありません。ここでは、「高単価メニューを選ばれるための仕掛け」をお伝えします。

① お客様の悩みにピンポイントでアプローチする説明をする

高単価メニューは、万人に向けて作るより「特定の悩みを持った人」に向けて設計するほうが選ばれやすいです。

たとえば、「夜眠れない」「首こりからくる頭痛がつらい」など、具体的なニーズに寄り添うことで、「これは自分のためのメニューだ」と感じてもらえます。

そして、その悩みがなぜ起きているのか、どうアプローチしていくのかを丁寧に説明することで、納得感が生まれます。

② 特別感を演出し、限定性を持たせる

「限定」や「プレミアム」という言葉には、人を惹きつける力があります。

私は月に10名限定で「季節のアロマトリートメント」を用意し、SNSやPOPで発信しました。すると「今月の香り、楽しみにしてました!」とリピーターが増加。

常に提供するのではなく、「今だけ」「数量限定」で特別感を出すことが、高単価でも手を伸ばしてもらえるきっかけになります。

③ 価格に見合う高級感・リラックス空間を提供する

高単価を納得していただくには、技術だけでなく“空間”の演出も重要です。

照明の明るさ、BGMの音質、アロマの香り、タオルの手触り、セラピストの身だしなみや言葉遣い。どれも、お客様の満足度を大きく左右します。

私は、ラグや間接照明を見直し、施術前後に出すお茶を1ランク上のハーブティーに変えただけで「ここは本当に落ち着く」との声が増えました。

「高単価メニューを導入すれば、働く時間を減らして収益を増やせる!」

高単価メニューを導入することで、少ない施術数でも売上が安定し、体力的にも精神的にも余裕が生まれます。

その余裕が、さらに質の高い施術やおもてなしにつながり、結果としてリピーターも増える——そんな好循環を生み出せるのが「高単価メニュー」の魅力です。

ただ値段を上げるのではなく、「それだけの価値がある」とお客様に思っていただけるように、丁寧にメニューを設計し、伝えていくことが何より大切です。

価格競争に巻き込まれない、自分らしい働き方を目指して。ぜひあなたの強みや想いを込めた高単価メニューづくりに、チャレンジしてみてくださいね。

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