「この職場で働いて大丈夫?」セラピストが職場選びでチェックすべきポイント
求人の条件だけで選ぶと、後悔するかも?
「新しい職場を探しているけど、どこも似たように見える」
「条件は良さそうなのに、働いてみたら雰囲気が合わなかった」
「思っていた働き方と全然違っていた」
そんな経験をしたことのあるセラピスト、実は少なくありません。
求人情報だけを見て「ここ良さそう!」と決めてしまい、いざ働いてみると、想像以上にストレスの多い環境だった…というケースもあります。
給料、勤務時間、研修制度、人間関係、集客方法など、セラピストの職場選びには見るべきポイントがたくさんあります。
今回は、実際に働くセラピストの立場から「この職場で本当に大丈夫か?」を判断するためのチェックポイントをまとめました。
これから転職や新しい環境を検討している方にとって、少しでも後悔しない職場選びのヒントになれば嬉しいです。
セラピストが職場選びで失敗しがちなポイント
まずは、多くのセラピストが転職や就職の際にやってしまいがちな“失敗のパターン”を見てみましょう。
給料だけを見て選んでしまう
「歩合率が高いから稼げそう」
「月収〇〇万円可能と書いてある」
このように、“給与条件”だけで職場を決めてしまうと、あとで大きなギャップを感じることがあります。
実際には、
・指名が取れなければ思ったより稼げない
・長時間働かないと高収入にならない
・待機時間が多くて効率が悪い
といった問題に直面することも少なくありません。
給与の見かけの数字よりも、「どんな働き方で、どのくらい現実的に稼げるのか?」を確認する視点が大切です。
実際の働き方を確認せずに決める
面接や求人票では良いことばかり書かれていても、現場の雰囲気やオペレーションが自分に合っているかどうかは別問題です。
・施術の間に休憩が取れない
・営業時間が長すぎて帰れない
・思ったより事務作業や雑務が多い
こうした“リアルな現場の様子”は、実際に足を運ばないと見えてこない部分です。
選ぶ前に、できるだけ「一度現場を見る」ことが重要です。
研修制度がないまま入ってしまう
特に未経験の方や、ブランクのある方が見落としがちなのが「研修制度の有無」。
・入店初日から現場に出された
・教えてもらえる環境がなく、不安だらけ
・技術が合わないと言われて放置された
研修制度がしっかりしているかどうかは、働き始めの安心感にも直結します。
「どのくらいの期間で、どんな研修を受けられるのか?」は、事前に必ず確認しておきましょう。
良い職場を見極めるチェックリスト
ここからは、職場選びで「ここなら長く働けそうか?」を判断するためのチェックポイントを整理していきます。
働いているセラピストの雰囲気はどうか?
スタッフの雰囲気は、職場の居心地に直結します。
・笑顔があるか
・ギスギスしていないか
・コミュニケーションが取れているか
見学や体験入店の際には、スタッフ同士の会話や空気感をよく観察してみてください。
「この雰囲気、なんとなく合わないかも」と感じたら、無理に入らないこともひとつの選択です。
予約の入り方や集客方法が明確か?
「集客は完全に任せっきり」というお店もあれば、「スタッフ個人でSNSなどを活用してね」と言われる職場もあります。
・新規のお客様はどのくらい来るのか?
・フリーと指名の割合は?
・集客媒体はどんなものを使っているか?
これらの情報を事前に知っておくことで、「自分に合った働き方ができるか」を見極めやすくなります。
業務委託か正社員か?給与形態を理解しているか?
同じ「セラピスト募集」でも、雇用形態によって働き方や保障内容が大きく異なります。
・業務委託:自由度は高いが、保障はない。歩合制が多い
・正社員:安定はあるが、勤務時間の拘束が長い場合もある
・アルバイト/パート:勤務時間の融通がききやすい反面、収入は安定しにくい
「どんな働き方が自分に合っているか?」を考えたうえで、給与体系や福利厚生も含めて比較しましょう。
面接や体験入店時に確認すべきこと
求人情報やHPだけでは分からない部分を、実際に現場に行って“肌で感じる”ことが、職場選びでの大きな判断材料になります。
職場のルールや働き方を具体的に聞く
・休憩はどのくらい取れるのか?
・1日の平均施術数は?
・ノルマや営業的なプレッシャーはあるのか?
聞きづらいことこそ、事前にしっかり確認しておくことで、後々のミスマッチを防げます。
「聞いておけばよかった」と後悔する前に、気になることは遠慮なく質問しましょう。
実際に働く人のリアルな声を確認する
可能であれば、現場のスタッフと直接話す機会を作ってもらいましょう。
・どんなところが働きやすいと感じるか?
・逆に不満に感じていることは?
・入ってからギャップを感じた点はあるか?
先輩セラピストの声は、求人票よりもずっとリアルな判断材料になります。
労働環境や契約内容を慎重にチェックする
・施術外の雑務(清掃・受付)はどのくらいあるか?
・契約書にインセンティブの条件やキャンセル規定が書かれているか?
・副業や掛け持ちの可否はどうなっているか?
こうした“細かいけれど大切なこと”も、契約前にきちんと確認しておきましょう。
不明点があるまま入店すると、あとからトラブルになる可能性もあります。
自分に合った職場を選ぶことで、仕事の充実度が変わる!
セラピストの仕事は、体力も気力も使う仕事です。
だからこそ、職場環境が自分に合っているかどうかは、働き続けられるかどうかに直結します。
・雰囲気が合うか?
・働き方に無理がないか?
・学べる環境があるか?
・やりがいを持って働けそうか?
これらをしっかり見極めたうえで職場を選ぶことで、日々の充実感も、スキルの伸びもまったく違ってきます。
「すぐ辞めたくなる職場」に入ってしまうと、モチベーションも落ちてしまいがち。
でも、「自分に合った場所」で働くと、自然と笑顔も増え、お客様との関係も良くなっていきます。
焦らず、丁寧に、自分に合った職場を探していきましょう。
その選択が、これからの働き方をより明るく、楽しいものに変えてくれるはずです。