「施術が上手い人」と「普通の人」の違いとは?技術をレベルアップするコツ|ミライサロン

「施術が上手い人」と「普通の人」の違いとは?技術をレベルアップするコツ

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同じ手技なのに、なぜあの人は指名が多いの?

「自分も同じように施術しているのに、なぜあの人ばかり指名が入るんだろう…」
「技術の内容に大きな差はないはずなのに、何が違うんだろう…」

そんなふうに感じたことはありませんか?

セラピストとして働いていると、「技術」だけでは語れない“指名の差”に疑問を感じることがあります。
でも実は、その差はほんのわずかな“気配り”や“タッチの質”、“お客様の変化への気づき”の積み重ねから生まれていることが多いのです。

一見すると同じような施術でも、「なんとなく心地いい」と感じさせる技術には、確かな理由があります。
そしてそれは、特別なセンスがなくても“意識の持ち方”ひとつで誰でも近づけるものです。

今回は、施術が「上手い」と感じさせるセラピストの特徴と、自分の技術をワンランク上に引き上げるためのコツをご紹介します。

「施術が上手い」と思われるセラピストの特徴

ただ技術があるだけでなく、「またこの人にお願いしたい」と思ってもらえるセラピストには、いくつかの共通した特徴があります。
お客様が無意識に“違い”を感じているポイントを見ていきましょう。

タッチが優しく、圧のかけ方が絶妙

上手なセラピストの施術は、「触れた瞬間から心地よい」と感じさせるタッチを持っています。

・手のひら全体で包み込むような柔らかさ
・体の深部に届くような安定した圧
・力任せではなく、的確にポイントを捉えている

強ければいい、長ければいいというわけではなく、「ここちょうどよかった」と思わせる繊細さこそが“上手さ”の証です。

お客様が安心して身を任せられるタッチは、信頼にも直結します。

施術中の流れがスムーズで、無駄がない

動きにムラや迷いがなく、「流れるように施術が進んでいく」ことも、上手い人の特徴です。

・無駄な移動がない
・手技から手技への切り替えが自然
・力の強弱やスピードの変化が心地よい

スムーズな施術は、お客様に余計な緊張や不安を与えません。
施術の流れそのものが“ひとつの作品”のように感じられることで、全体の満足感も高くなります。

お客様の体の状態を的確に把握できる

技術がある人ほど、「触った瞬間に分かる」と言われることがあります。
それは“経験の差”というよりも、「観察力」と「感覚の鋭さ」によるものです。

・筋肉の緊張の方向
・左右のバランスの違い
・お客様の呼吸や顔色の変化

こうした小さな情報を逃さずに読み取ることで、その人に合わせた最適な施術ができます。
「この人、ちゃんと私の体を見てくれてる」と感じた瞬間、お客様の信頼度はぐっと上がります。

施術前後で「体が軽くなった」と実感できる

「終わったあと、体がラクになった!」という体感は、お客様にとって大きなリピート動機になります。

・張っていた部分がやわらいだ
・重かった肩が軽くなった
・体がポカポカして動きやすくなった

上手なセラピストは、こうした“体感の変化”を意識的に作り出せる技術と工夫を持っています。

単に筋肉をほぐすのではなく、「施術を受けてよかった」と実感できるように仕上げることが、リピートにつながるポイントです。

技術をレベルアップするための3つのコツ

では、どうすれば「上手い」と感じてもらえる技術に近づけるのでしょうか?
ここでは、明日からの施術に取り入れられる具体的なコツを3つご紹介します。

施術の「流れ」を意識し、無駄な動きを減らす

施術中の一連の流れに「迷い」や「ぎこちなさ」があると、それだけでお客様は違和感を抱いてしまいます。

・手の移動がスムーズか
・タオルの扱いが自然か
・体の移動の導線がスムーズか

こうした部分を見直すだけでも、全体の印象が大きく変わります。

おすすめは、自分の施術を動画で撮って客観的に見てみること。
意外と「ここ、動きが雑だったな」「あ、手が止まってる」といった気づきが得られます。

まずは「無駄を減らす」ことから始めて、施術全体に“流れ”を生み出しましょう。

指先の感覚を研ぎ澄まし、圧の強さを調整する

圧の加減は、お客様が「気持ちいい」と思えるかどうかを左右する最重要ポイントです。

・筋肉がどう動いているか
・圧が深く入っているか、表面で止まっていないか
・痛みや違和感がないか

これらを判断するには、力任せではなく“指先の感覚”を磨く必要があります。

指先や手のひらで「筋肉の反応」や「皮膚の温度変化」を感じながら施術を行うことで、圧が格段に的確になります。

力を抜いた状態でも“深く届く圧”をかけられるようになると、施術の質は大きくレベルアップします。

お客様の「反応」をよく観察し、微調整をする

施術中、お客様は直接言葉にしなくても、さまざまなサインを出しています。

・表情がピクッと動く
・呼吸が浅くなる
・足や手に力が入る

こうした小さな変化を見逃さず、「少し強すぎたかな?」「冷えてないかな?」と感じたら、すぐに微調整してあげることが大切です。

“会話”ではなく“観察”によるコミュニケーションができるようになると、お客様は「この人、すごく丁寧に見てくれる」と感じるようになります。

“やさしい手”と“よく見てくれる目”――この2つが、技術力の印象を底上げしてくれるのです。

ちょっとした意識で、施術の質が劇的に変わる!

「上手い」と感じさせる施術は、特別な才能や資格が必要なわけではありません。
日々の施術の中で「ちょっとした意識」を持つことで、技術の質は大きく変わっていきます。

・ただ流れ作業でこなすのではなく、1人1人のお客様に集中する
・自分の動きを客観的に見直してみる
・感覚を研ぎ澄ませて、体の声に耳を傾ける

こうした積み重ねが、あなたの施術に“らしさ”と“深み”を与えてくれます。

指名が多い人には理由がある。
でも、その理由は決して遠いものではありません。
あなたの意識次第で、明日からでも近づいていけるものです。

セラピストとして成長することに、終わりはありません。
だからこそ、“今より少しでも良い施術”を目指して、丁寧に積み重ねていきましょう。
それが、選ばれるセラピストになるためのいちばん確実な道です。

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