「この人、リピートしないな…」初回のお客様の心理を読む方法|ミライサロン

「この人、リピートしないな…」初回のお客様の心理を読む方法

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1回で終わるお客様、増えていませんか?

せっかく丁寧に施術をしたのに、次にそのお客様が来ることはなかった…。
「またお願いしますね」と言って帰っていったはずなのに、それっきり。

そんな経験、セラピストなら一度や二度では済まないかもしれません。

私自身、駆け出しの頃は「自分の技術が足りなかったのかな」「会話がつまらなかったのかな」と、毎回モヤモヤしていました。

でも、経験を重ねていく中で、「あ、この人は今日だけで終わるかも」と、なんとなく分かるようになってきたんです。
そして、初回のお客様をリピーターに変えるために、できる工夫があることにも気づきました。

今回は、「リピートしないお客様の見極め方」と、「リピートにつなげる初回施術での工夫」についてお話しします。

リピートしないお客様の特徴

初回のお客様が今後リピーターになるかどうかは、実は施術の前後の様子を見ていくと、ある程度予測ができます。
以下に、リピートにつながらない可能性が高いお客様の特徴をいくつかご紹介します。

施術後に特に感想を言わない(満足していない可能性)

施術が終わった後、
「ありがとうございました」だけで終わり、具体的な感想や表情の変化が少ないお客様は、満足度が低い可能性があります。

もちろん、口数が少ない方もいますし、一概には言えません。
でも、「気持ちよかった」「軽くなりました」など、何かしらの反応があるお客様の方が、再来店率が高い傾向があります。

無言のまま帰っていかれると、「また来る気はないのかな…」と感じてしまいますよね。

次回の予約をその場で取らない(興味がない)

「お疲れさまでした。またお待ちしてますね」と伝えたときに、「はい、また来ます」と返ってくるものの、次回予約を入れない。
このパターンも、かなり高確率でリピートにつながりません。

もちろん、予定が合わなかったり、後でネット予約をする人もいますが、リピーターになるお客様は初回の時点で「また来たい」と思っているので、その場で次回の予定を確認しようとすることが多いです。

予約を入れないという行動には、「また来てもいいけど、今すぐじゃなくていい」「他も比べてみたい」といった心理が隠れていることが多いです。

「また来ます」と言いながら二度と来ない

この言葉、セラピストなら何度も聞いたことがあると思います。
「また来ますね」と言って帰ったはずなのに、カレンダーを見てもその名前はもう二度と現れない…。

実はこの「また来ますね」は、お客様にとって“気まずさを和らげるための社交辞令”であることも多いのです。

心からそう思っている人もいますが、本当にリピートしたい人は「次は○曜日に空いてますか?」や「このあと予定を確認してみます」といった具体的なアクションを伴うもの。

表面的な言葉よりも、“次に向けた動きがあるかどうか”がポイントになります。

初回の施術でリピートにつなげる3つの方法

では、どうすれば「1回だけで終わる人」を「また来たい人」に変えられるのでしょうか?
初回施術の段階で意識するだけで、リピート率がグッと上がる3つの方法をご紹介します。

「特別扱い」を演出し、好印象を与える

初回のお客様には、「この人、私のことをちゃんと見てくれている」と感じてもらうことが大切です。

たとえば、カウンセリング時に
「お悩みのポイントは○○ですね。今日はそこを重点的にほぐしますね」
「普段デスクワークですか?首と肩にそれがよく出ています」

といったように、“あなたに合わせた施術”であることを言葉にして伝えましょう。

また、施術後に「はじめてのお客様なので、少し長めに調整しておきました」などの一言を添えることで、“特別感”を印象づけることができます。

人は「自分だけ特別に扱われた」と感じたとき、また同じ人にお願いしたくなるものです。

施術後に「次回の予約」を自然に勧めるテクニック

次回の予約を勧めるとき、どうしても営業っぽくなってしまう…と抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。

大切なのは、「売る」のではなく「提案する」感覚です。

「今日の状態だと、あと1回か2回でかなりラクになると思いますよ」
「次は1〜2週間以内に来られると効果が持続しやすいです」

こうした提案をすることで、お客様に“来る理由”と“タイミング”を自然に伝えることができます。

このとき、上からではなく、“体の状態を一緒に良くしていくパートナー”としてのスタンスで話すのがポイントです。

タイミングが合えば、「このあとご予定決まっていれば、仮でも次回お取りできますよ」とさらっと案内してみましょう。

お客様に「気づきを与える」会話をする

ただ施術を受けるだけでなく、「自分の体について新しい発見があった」と感じてもらえると、お客様の印象に深く残ります。

たとえば、
「右肩と左肩で硬さに差が出ていますね。もしかしてカバン、いつも右肩ですか?」
「腰のハリが強いので、座り姿勢にクセがあるかもしれません」

こうした声かけをされると、「この人、ちゃんと見てくれてる」「自分では気づかなかった」と思ってもらえます。

人は“自分のことを分かってくれる人”に好意と信頼を抱くもの。
その信頼が、次回予約へとつながります。

お客様の心をつかめば、リピート率は格段に上がる!

リピートしないお客様が続くと、自信を失ってしまいそうになることもあると思います。
でも、相手の心理や行動のパターンを知ることで、少しずつ状況は変わっていきます。

初回のお客様をリピーターに変えるために大切なのは、「また来たい」と思ってもらえるような体験をつくること。
それは、技術だけでなく、接客、会話、気配り、全ての積み重ねです。

「またお願いしたい」と思われるセラピストは、特別なことをしているわけではありません。
“自分のことを理解してくれた”という実感を、お客様に与えているだけなんです。

お客様のちょっとした表情や言葉に耳を傾けながら、信頼を育てていく。
それが、リピーターを増やしていく一番の近道です。

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